オサムシ、マイマイカブリコップ用のピットフォールトラップに仕掛ける餌を、水で10倍に薄めた氷酢酸にすると、オサやマイマイの標本は、後日、脂が出るのも少ないらしい。書籍「オサムシ」より。

 

7月の対馬では、氷酢酸にツシマカブリモドキは問題なく良く落ちたが、氷酢酸は500mlを2本しか持って行かなかったので、わずか2日目であっという間に使い果たしてしまった。

 

3日目以降は、カルピスに黒砂糖を加え、トウガラシ粉を混ぜたものを用いたが、この餌にもカブリモドキは良く落ちた。

 

落ちたカブリモドキは、カルピスを大量に飲み込み、溺死していた。これでは、乾燥に時間は掛かるし、乾燥後も脂が出やすくなるらしい。

 

そこで、標本にする際には、腹部の横を解剖バサミで切開し、こより状にしたテッシュペーパーを細長いピンセットで腹部内部に進入させ体液をよく取り除いた。ゲニタリアはそのまま腹部内部に残した。書籍「オサムシ」より。

この作業のせいか?乾燥機内部や乾燥が終わったカブリモドキ標本からは、あの肉食甲虫独特の鼻にツーンとくる嫌な臭いがあまりしない。

 

今後、オサやマイマイの標本作りには、すべて体液抜きをしようと思っている。

 

ちなみに、書籍「オサムシ」は、今、私のオサムシ・マイマイ採集・標本製作する上で、欠かせないバイブルとなっています。(^^*)