この日は、朝から快晴の対馬です。

 

午前中、コップのトラップにかかったツシマカブリモドキを回収した後、お昼からモンキアゲハを採集に沢沿いを歩きます。モンキアゲハは3回目の前に飛んできましたが、3回とも振り逃ししてしまいました・・・。(T_T)意外に人の気配に敏感で素早く飛ぶモンキアゲハ。

 

気分転換に林道でお茶を飲んで休憩していたら、目の前にヤマグワの木があります。

 

「そう言えば、対馬のyohboさんのブログに、ヤマグワの葉の裏側に止まるチョウセンシロカミキリの写真があったなぁ・・・」と思って、下からヤマグワの葉を見上げてみると、、、

なーんと、yohboさんのブログの写真のように、ホントにいましたっ!!

チョウセンシロカミキリも、ツシマカブリモドキと同じように、対馬だけにしかいないとても珍しいカミキリです。

 

ブログの写真と全く同じような光景で葉の裏に静止してしていたので、ビックリしてしまい、最初に見つけた1匹は、写真など撮影する余裕もなく、手づかみで捕まえてしまいました(笑)

 

1匹見つけると、目が慣れてきて、他の葉の裏にいる個体も目につくようになります。

 

枝の下に捕虫網を添えて、枝を棒で叩いてまわると、全部で7匹も採れました!(^^*)

 

対馬に行く前に先輩方から、「ぜひ、チョウセンシロカミキリを捕まえてきなさいよ」と言われていたので、すごく嬉しかったです。

 

チョウセンシロカミキリの体は名前の通り白い色をしていますが、酢酸エチルを入れた毒瓶で殺すと、色が黒くなってしまいます。捕まえたら1匹、1匹、個別に瓶に生かしたまま入れ、冷蔵庫で動きを止めて餓死させてから標本にします。

そうすると、生きている時と同じ白い色のままの綺麗な標本を作れるのです。

 

チョウセンシロカミキリ・・・私にとって、思い出に残るカミキリになりました。(^^*)