25. 「遊」「型」「観」「心」「空」のサイクル

為末大さんが、熟達に大切なことを、五段階で表現されていました。


「遊」「型」「観」「心」「空」の5つです。

詳しいことは、『熟達論』に書かれています。

こちらの動画からも学べます
↓↓




ちょうど良い機会?
と思い、僕が大切にしている学びのサイクルについて書いていきます。

※長文になります。
長文好きな方だけ、お読みください。

僕がいつも学ぶときに心がけている五段階は、
「楽」「学」「試」「考」「教」です。

・第一段階「楽」について

先ずは、「楽しむ」ことからスタートです。

その理由は、僕が尊敬する方々の共通点が、「人生を楽しんでいる。」からです!

尊敬する方の中には、
実際にお会いしたことのある方もいれば、お会いしたことがない方もいます。

テレビを観たり、本を読んだりして、「あ、この方の考え方って素晴らしいな!」
と思ったら、その考え方を自分の中に取り入れようとします。

対面でお会いして、お話を聞かせていただいた時も同じです。

ここで大切なのが、学ぶ前に、自分を「楽しむ」モードに入れることです。

「楽しみながら学ぶ」と言った方が正しいかもしれません。

割り箸を横に咥えて勉強すると、口角が上がり、
脳が楽しんでいる状態になるので、効率が上がる。

と聞いたことがあります。

学ぶ前に、「楽しいモード」に自分を入れる。
そのコツは、笑うことです。

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。

さあ、自分のが楽しいモードに入ったら、いよいよ学びの段階です。


・第ニ段階「学」について

ここでいう「学び」は、「学習」とは違います。

学習は、知識を増やしていくこと。それはそれで良い事なんですけど、
せっかくだから、人生を楽しむために学んでいきたいです。

自分を成長させて、人生を楽しむ。それが、「学び」です。
人の助けや、成長に繋がることも、「学び」です。

人はいつまでも学び成長できる。
(為末大「熟達論」より)

なぜ、学び続けるのでしょう?それが人間の使命だからです。
(「マスターキートン」より)

学びについて、上手に言い表しているこの2つの言葉が、僕は大好きです!

第一段階の、「楽」を踏んでおくと、色んな場面から学べます。

職場で例えるなら、後輩の仕事に対する姿勢や、考え方。
上司の理不尽?な無茶振りなど。

普段なら、イラッとしてしまうような場面でも、
それらを「学び」に変換できます。

他にも、カフェの定員さんが凄く丁寧な対応をしていただいた時なども、
その接客態度から学ばさせていただくこともあります。

僕の学びの多くは、
・人から学ぶ。
・本を読んで学ぶ。
・動画サイトなどから学ぶ。

これに1つ付け加えたいのが、「旅をして学ぶ」です。
実はまだ、旅に出て学ぶという感覚を味わったことがないのです。

毎回、上手くリフレッシュできた!
で終わってしまうのが、今の僕です。

人はいつでも、どんな状況で学ぶことができます。

学びは、知識で終わらすのではなく、
試して実践へ繋げていく。

それが、次の段階の「試」です。


・第三段階「試」について

ここでの「試」は、試行錯誤です。
第四段階の「考」とセットになっている場合が多いです。
(場面によっては、「考」が、「試」より先に来ることもあります。)

要は実践です。

経験していかないと、意味がないということです。

「何事にも大切なのは、経験。先ずは試してみることです。」
成功者と呼ばれる方も、成長好きな方も、色んな方がこう言われます。

ここでのコツは、「簡単で誰でも出来ることから試してみる。」です。
いきなり大きなことをやろうとすると、ハードルが高いです。

例えば、僕は今この文章を、「ポモドーロ・テクニック」というものを試しながら書いています。

「ポモドーロ・テクニック」とは、25分間のタイマーをセットする。
25分間は、そのことの取り組む。タイマーが鳴ったら、作業の途中でも一旦ストップする。
そして、5分間の休憩。
その後、25分間のタイマーを再セットして作業開始。

この繰り返しです。タイマーをセットすれば誰でもできます‼

僕はこの方法を2年ほど前に学びました。
ちょっと試して見ようかな?
と思い、やってみると面白かったので、自分の中に取り入れています。

試す前に、ネットなどで「ポモドーロ・テクニック」について少しだけ調べて、
やり方のコツなども学びました。
結局は、あまり深く考えずに、今はただタイマーをセットして試しているだけです。

これも学んで終わりだと、何も変わらないのですが、
実際に試すことで自分の中で気づきが生まれます。

それが、次の段階「考」に繋がります。


・第四段階「考」について

学生時代から、僕は周りの人から「お前は、深く考えすぎだ!」
とよく注意されました。
そうか、考えるのは良くないことなのか・・・
と思っていましたが、今ではこの「考えること」が大好きです。

「思考の深掘り」と表現してます。

仕事でも、スポーツでも大切なのは「考えること」です。

先ほどの「試」で書いたポモドーロ・テクニックを例にとってみます。

「25分の作業」+「5分の休憩」を試してからの考察です。

まず、25分間って、思った以上に長く感じます。
(ちなみに、僕の集中力はもって35分程度です。
これは中学校時代に、勉強しながらタイムを計った結果です。)

予想以上に、作業が捗ります。
つまり、普段の僕がどれだけ目の前のことに集中できていなかったかが、
分かりました。

そして、5分の休憩の時は、スマホを触らない。
僕はタイマー代わりに使っています。その時にSNSは見ないし、
LINEの通知も見ないようにしています。
そこで余計な時間を取られたり、目の前こと以外に脳が使われるからです。

最後に、このポモドーロ・テクニックですが、僕は3セットが限界です。
1度に取り掛かる時は、MAXで3セット。
それ以上やる時は、間の時間をかなり空けるか、次の日に回しています。

という風に、ただ何となく試すのではなく、試した後に何かの気づきを得るように
考察していきます。

「平凡な人生と、その考察」
これも僕が気に入っている言葉です。

仕事でも、スポーツでも与えられたことを何となく繰り返すのではなく、
自分なりに試行錯誤しながら繰り返した方が、
肉体的に精神的にもストレスが溜まりにくいです。

以前の僕になくて、今の僕にあるのがこの「試行錯誤」です。
それが理由なのか、ストレス耐性がかなり高いです。

「試」までは、自分の中に向けた考え方。
次の「教」では外に向けて発信していきます。


・五段階「教」について

自分が学んだことを、周りの人に教えて、その人の手助けをする。
それが相手の成長や、周りの人への貢献に繋がる。

ここでの「教」は、与えるという意味も含まれます。

人間は、誰かの役に立つために生まれてきた。
誰から聞いたのかが、ハッキリとは思い出せませんが、
これも強く印象に残っている言葉です。
(おそらく中島薫さんという方の言葉です。)

周りの人の役に立つことを嫌う人は少ないでしょうし、
僕は周りの人の役に立ちたいと思っています。

与える人(ギバー)とも言われます。

これまでの4つの段階を踏み、「考」の部分で分かった良かったことや、
悪かったことなどを周りに伝えていきます。

悪かった部分も伝えれば、その方の危険回避に役立ちます。

僕は小さい頃から、「教える」ことが好きです。
その手段として、職業や、色んな方法を使っています。

目的は、「教える」こと。
その手段が、「仕事」や「SNS」などです。

ポモドーロ・テクニックについても、今回の文書を通じて、
「教える」形になれればいいなと思っています。

そして、「教」の段階から、また「楽」に入り、第一段階から再スタートです‼

理想を言えば、常に「楽」段階で居続けて、残りの4つの段階を上手くサイクルさせていく。
そうすることができれば、更に人生を楽しいものにしていけると考えています。