何冊か本読んでますけど、久々小説で。


ラッシュライフ (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
¥660
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amazonの評価は高いので、人それぞれですよね、という前置きを述べて、結論から言うとあまり楽しめなかったです。


5つの物語が並行して始まります。最初の十数ページを読んだ時点でどこかでこれら物語はつながるんだろうなと期待しながら読みます。そう思いながらそれぞれの物語を読んでいくなかで、ある物語とある物語がつながっているのかな?感じさせる表現に気づく一方で、5つの物語はすべて並行した時間軸で語られているのではなく、少しずれているものがあることに気づきます。そして最終的には、すべての物語がつながります。


が、それぞれの物語に強いメッセージ性があるわけではなく、各物語では収束したのだか収束していないんだかよくわからいまま終わっているのが不満です。


小説の中でだまし絵展が行われているのですが、本そのものが一つのだまし絵として作っていますよ。だまし絵が作りたかったので、絵のモチーフ(それぞれの物語)は、特に重要ではないのですよと、読み終わってからそう言われているみたいで色々と読みとろうと必死に読んでいたのがちょっと馬鹿にされた気分です。


もっとこうギミック的なところに素直に感心したり私が読み取れ切れていない個所(ラッシュライフという標題と物語のマッピングとか)があるのであれば、評価も変わるのかもしれませんが、終盤一気に収束するあたりまではどちらかといえば退屈な感じで読んでいました。



とはいえ、興味があるなら文庫本ですし読んでもいい本だと思います。