「海辺の映画館 キネマの玉手箱」
8月2日 TOHOシネマズ新宿で観ました。
大林宣彦監督の遺作・・・聞きたくない言葉だ。
昨年秋の東京国際映画祭でワールドプレミア上映が行われ、当然のことながらチケットは手にすることができませんでしたので、一般公開を楽しみにしていました。
新型コロナウィルスの感染により非常事態となり、映画館が休業となるなかで、本来の公開初日に大林宣彦監督は逝ったのだ。
映画のプログラムは公開に合わせて作られたのでしょうから、出演者や関係者からのコメントなどからは「死」の影がまったくない。それだけによけい悲しい😢
尾道にある「瀬戸内キネマ」が閉館を迎える。
最後の上映は「戦争映画特集」。
映画好きの馬場毬男(厚木拓郎)さんと鳥鳳介(細山田隆人)さん、坊主の倅ながらチンピラの団茂(細田善彦)さんは、銀幕の中の少女・羽原希子(吉田玲)さんから「わたしを助けて」と声をかけられ、気がつくと3人は映画の中にいました。
幕末や戊辰戦争、宮本武蔵、さまざまな戦争映画の場面に、希子さんとともに斉藤一美(成海璃子)さん、芳山和子(山崎紘菜)さん、橘百合子(常盤貴子)さんの女優たちが戦争に翻弄される女性たちを演じていました。大陸で日本兵による住民虐殺、沖縄でも住民は日本兵に殺されているのだ。
3人の若者が迷い込んだのは、広島へ向かう列車のなか。そこには慰問公演を行っている演劇団「桜隊」であり、時は昭和20年8月1日でした。
このままでは、桜隊の人たちは原爆にやられてしまう😱
さまざまな戦争の理不尽さをさまざまな映画作品の形で描き続けた2時間59分の作品。
すごい作品を作ってしまいましたね。
3人の若者の名前は、それぞれマリオ・バーヴァ(イタリア)、フランソワ・トリュフォー(フランス)、ドン・シーゲル(アメリカ)の大林監督が尊敬していた監督さんのもじり。
女優たちの名前は、斉藤一美(転校生)、芳山和子(時をかける少女)、橘百合子(さびしんぼう)ですね🙋
最後の作品を観させていただきました。
改めて、大林宣彦監督ありがとうございます。




