大林宣彦監督ありがとうございました❗(25)「北京的西瓜(ペキンのすいか)」 | てるてるの小屋

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第25弾は、

「北京的西瓜(ペキンのすいか)」
1989年製作、実話を元に作られた作品。
1束の青梗菜をきっかけに市井の日中友好のお話。
千葉県船橋市郊外の「八百春」を経営する堀越春三(ベンガル)さんは店先で青梗菜を取り上げてはまた戻すような行為を繰り返す若者を見かけます。
声をかけた堀越さんに、彼は「これ高い」と言い値切ろうとします。彼の言い値は仕入価格にも満たず追い返そうとしますが、妻の美智(もたいまさこ)さんがジャンケン勝負を持ちかけ、若者が勝ちました。
すると、その若者は翌日も姿をみせジャンケン勝負を挑もうとします。
若者は近所に住む中国人留学生で、中国と東京の物価の違いに満足に食事を取れない状態だったのです。ついに栄養失調で倒れてしまった若者に、中国人留学生たちの厳しい状況を知った堀越さんは彼らに安い値段で野菜を売るばかりか、彼らにいろいろと支援をするようになり、「おとうさん」と呼ばれ慕われるようになりました。
留学生たちは母国に戻るとエリートとなるのですが、「八百春」の名前は後輩たちに伝えられ、ますます慕われるようになります。
ところが、仕入価格以下で売ったり、仕事そっちのけで留学生たちの面倒をみる堀越さんの店はたちまち経営難に。
店員に給料が払えず店を去られ、仕入れも思うようにいかなくなった八百春は、税金滞納で差し押さえられてしまいます。
家族にも愛想をつかされた堀越さんが倒れてしまい入院してしまいます。
堀越さんと八百春のピンチに、留学生たちが立ち上がりました🙋
それから数年後、堀越さん夫妻は中国にいる留学生のOBたちから招待を受け、北京に向かうのですが・・・。
 
ドキュメンタリーのようなドラマ。
しかし、最後の最後で予想しない展開に・・・。
空白の37秒。
実は、日本における撮影は終わり、あとは中国での撮影を残すのみ・・・というところで「天安門事件」が発生してしまったのです。
実際の八百屋さんの3軒隣に店のセットを組み、生の音声を使って撮影してきた大林監督は、作り物の中国撮影でなく、とんでもない演出で映画を締めくくったのでした。
すごいねぇ😃