強風圏が関東にも及んでいるので、きのうから風が強く時おりザー❗と降りだしたりします。
きのうは久々の勤務の日。
金融機関回りと、職員の給料計算に手をつけるが、まだ資料が手元にないので、進みませんな。
きのうは、仕事帰りに映画を観ようと検索していたら、「終戦の日上映会」というのが目についた。
テアトル新宿での上映は完売😱、新宿ピカデリーでの上映はかろうじて席が残っていたので慌てて予約したのでした☺️
「この世界の片隅に」(終戦の日上映会)

2016年「てるてる大賞」受賞作、8回目の観賞になります。
浦野(北條)すず(声:のん)という女性が、広島から呉に嫁ぎ、戦争の時代での日常を描いたもの。
絵を描くのが好きで、いつもぼうっとしている浦野すずさんは、広島の相生橋で不思議な経験をします。
干潮の海を歩いて渡ったおばあちゃんのお家で「座敷わらし」に出会います。
すずさんが数え19歳の時、縁談話が持ち上がります。相手は呉に住む海軍に勤める北條周作という若者で、彼女を見初めて・・・ということでしたが、すずさんには心当たりがありません。
でも、ぼうっとしている間に呉の北條家に嫁ぐことになってしまったすずさん。
新たな生活が始まりました。でも、それは戦争に世の中が巻き込まれていく時代でもあったのでした・・・。
こうの史代さんの原作の連載は、月の進行が連載と同じにしてあり、読者は戦争の時代の生活の変化を同じ時間軸で体験するという試みがあったそうな。
映画の上映のあと、片渕須直監督が登場してトークがありました。




この作品が公開されたのが、2016年11月のテアトル新宿、それからこれまで1日も欠かすことなく上映され続けて、1000日を超えているそうな。
この日が2019年8月15日、映画の昭和19年8月は、大切な砂糖が水没して闇市に出かけたすずさんが遊廓に迷い込み(竜宮城かと思ったそうな)、白木リンさんと出会うエピソードのあった頃。
戦局が悪化し、物資が不足して難儀していますが、1年前なのにまだ空襲もなく、なんとなくまだのんびりしていました。灯火管制が始まったのがこの頃のようです。
1年の間に空襲で愛する者を喪い、絵を描いていた右腕を失い、ふるさと広島には原爆が・・・。
想像できますか?
と、語る片渕監督。
10年前の8月15日のエピソードが、おばあちゃんのお家で墓参りをして、そうめんを食べて、スイカ🍉を食べて・・・平和な日常ですよね。
この作品が公開されたのが2016年の冬、昭和16年12月が真珠湾です。
続けられているこの1000何日がちょうど終戦の1年前だということです。来年の8月15日までが太平洋戦争と重なって行きます。
いま、作品に描ききれなかったエピソードなどを盛り込んだ「この世界のさらにいくつもの片隅に」を制作中だと言う片渕監督は、ただつけ足すだけでなく、作品の雰囲気も変わったものになると語ってました。
改めて、この作品を世に送り出してくれたこうの史代さんと、片渕監督に頭がさがりますね☺️
素晴らしい作品でした。