いい天気の朝、日向ぼっこしたくなります。
きのうは、てるてる5連休明けの勤務の日。
金融機関廻りと、パソコンの入力作業。
午後になって上司が出かける用事ができたとかでお役御免に。
それ自体は嬉しいことなんですが、実は仕事帰りに映画を観ようと思って予約しといたんですが、ギリギリの時間だったので、小心者で心配性で慎重派でネガティブシンキングなてるてるさんは余裕を持って次の回にしていたのです。
早く終わって、4時間半も空いてるじゃないか?!
も一本映画観られるぞ!
調べると、も一回の作品があった♪
いやいや、そんな「思い立ったが吉日」みたいなことじゃ、映画に失礼じゃないか!(ど、どうしたてるてる?!)
ということで、ファミレスの電源が取れるカウンター席で、ドリンクバー飲み放題でタブレット読書。
トイレに4回行きましたぞ。
おかげでずいぶんと読めましたね♪
さて、池袋駅ビル内にあるシネ・リーブル池袋で、新作の映画を観ました。
「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)
わたし、「ひびこれこうじつ」と読むのだと思っておりました。映画館の人も間違えて言い直してました。
真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょいな20歳の大学生、典子(黒木華)さんは、母親からお茶を習うよう進められます。近所のお茶の先生をしている武田さんというおばあちゃんの挨拶のしかたが只者じゃないというのだ。
乗り気でない典子さんに、「やりたい!一緒にやろうよ♪」と言う、同い年の従姉妹の美智子(多部未華子)さん。美智子さんは典子さんとは対照的な明るく前向きな性格だ。
ふたりは、初めて武田さんの茶道教室を訪れます。
すぐに、折り紙のような「帛紗(ふくさ)さばき」を教え始める武田(樹木希林)先生。
初めて尽くしで、訳がわからず、「なぜそうするのか?」と尋ねる典子さんに、「意味なんてわからなくていいの。お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、その入れ物に後から『心』が入るものなのよ」という武田先生。
「それって形式主義じゃないんですか?」と思わず反論する美智子さんに、先生は「なんでも頭で考えるからそう思うのねえ」と、笑って受け流します。
かくして、毎週土曜日にふたりの稽古が始まりました。
2年後、美智子さんは会社に就職しお茶をやめますが、典子さんは出版社のアルバイトをしながら通い続けます。
後輩もでき、感じかたが違って来たことがわかるように。
いつも一歩先を行く美智子さんは結婚し子供もできた。典子さんは・・・それでもお茶を続けていきます。
「一期一会」という言葉の意味を痛感する典子さんに寄り添う武田先生・・・。
気がつくと、二廻り目の干支の初釜を迎えるようになった典子さんは、教わるのではなく教えることも学ぶことは大きいと武田先生に声をかけられるのでした。
とても味わい深い作品でした。
樹木希林さんの遺作となる作品ですが、お茶のたしなみなどないという彼女が見事にお茶のお師匠さんを演じきってしまいました。
原作の森下典子さんは、監督やプロデューサーはじめスタッフの中に一人もお茶の経験者がいないと知り、こりゃ無理だ!と思ったそうな。それで、「基本の平点前だけでも稽古してみませんか?」と声をかけたところ、次々にスタッフが参加されたそうな。
素敵な作品でしたね。