いい天気の朝、寒さは和らいできましたね。
きのうは勤務のない日。
お出掛けして初台の東京オペラシティへ。
東京フィルハーモニー交響楽団の「平日の午後のコンサート」に行ってきました。
チケット完売の人気のコンサート、魅力はなんといっても指揮者や演奏家がナビゲーターとなり、語りまくること。
この日のナビゲーターは、東京フィルの首席指揮者のアンドレア・バッティストーニさん。1987年生まれというからことし30歳?!
この人の語りと指揮振りは素晴らしい♪これぞ天才!という感じ。
この日の演目は、ヴェルディ:「歌劇『運命の力』序曲」とチャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」。
バッティストーニさんは、この歌劇とロシアの関係から語り始め、ヴェルディさんがその当時のロシアの作曲家たちに影響を与えたことを説明しました。
チャイコフスキーさんは、「悲愴」の初演直後に急死しちゃったために、つけられたタイトルも相まって、この交響曲にある特別なイメージがつけられてしまったようですね。
バッティストーニさんは、チャイコフスキーさんの交響曲には「運命」のテーマが盛り込まれていると語り、第6番は終始落ちていく旋律と昇っていく旋律とがせめぎあっていると言います。
第4楽章の冒頭の主旋律について、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンを別々に演奏させるとまったく違う旋律だが、これを一緒に演奏させるとあの旋律が生まれてくる謎?!
なぜチャイコフスキーさんが手の込んだことをしたのか・・・?「わかりません」とのことでした。
交響曲第6番「悲愴」は、第3楽章がフィナーレのようで、消え入るように終わる第4楽章など、風変わりな作品なんですが、「悲愴」の呪縛を解き放ち、バッティストーニさんのお話しを頭にとめて演奏を聴いてみると、「運命に翻弄される人生」の姿が浮かび上がってきます。
第1楽章は「動と静」、第2楽章は「明と暗」のコントラスト。第3楽章は「絶頂期とその崩壊」、第4楽章は「人生の終焉」。絶頂期だった頃に思いを馳せながら、迫り来る終焉に抗おうとするが、静かに人生の幕をおろしていく・・・。
だから、終演後の静寂が意味あるものなのに・・・、ああまたしてもフライング拍手が・・・。ぶち壊しだ!
バッティストーニさんは、身じろぎもしませんでしたね。
若き天才指揮者のバッティストーニさんの次の演奏を楽しみにしましょう。
きのうは、WBC第二次予選の対イスラエル戦、この試合に負けると3チームが2勝1敗で並び、2チーム枠を争うプレーオフの可能性が出てくるとのこと。
緊迫した試合の均衡を破ったのは我が筒香選手のホームラン♪
きのうは、ワイドショー的にはすごい日。
この日の午後、外国人記者クラブでの記者会見を予定していた森友学園の籠池理事長が突然延期を伝えてきたのだが、本人は上京。そこで会っていたノンフィクション作家の菅野氏が記者団に「理事長の爆弾」を予告し、その一部を語り始めた。
どこまでが真実かはわかりませんが、この一連の理屈に会わない不思議な対応(大阪府、国土交通省、財務省)、関係が取りざたされている安倍首相夫妻、夫が顧問弁護士で本人も顧問弁護士として出廷していたことが暴露されてしまった稲田防衛大臣、取り巻く政治家たち・・・のきちんとした解明が待たれますよね。