「シグナル~月曜日のルカ~」 心優しさが凍りついた心を溶かしていく | てるてるの小屋

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7月1日は「映画の日」なので、観たい映画を。
ということで、久しぶりに新宿ピカデリーで、「シグナル~月曜日のルカ~」を観ました。
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大学の夏休み、田舎に帰り地元の古い名画座「銀映館」で高い時給に誘われてアルバイトに応募してきた宮瀬恵介(西島隆弘)さんは、支配人の南川(井上順)さんから、仕事は足を怪我した「技師長」の手伝いで映写の仕事、採用を決めるのは技師長だ、と、技師長の杉本ルカ(三根梓)さんを紹介されます。
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無愛想で、人を寄せ付けない雰囲気のルカさんの姿にとまどう恵介さんでしたが、そんな恵介さんに支配人の南川さんは、「アルバイト代の時給1500円は相場の倍だ」として、「3つの約束」が条件だと言います。
1.ルカのことを詮索してはいけない。
1.月曜日のルカは、憂鬱になるので、そっとしておくこと。
1.ルカとの恋愛は禁止。
 
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不思議な条件を受け入れ、アルバイトをすることになった恵介さんでしたが、冷たいルカさんのことが気になり、南川さんに聞き出そうとします。
750円にするぞ!と言われながら、南川さんが語ったのは、ルカさんは3年間この銀映館から一歩も出る込むことなく、ここに住みついている、とのこと。
 
月曜日になると、ルカさんは何もすることができなくなってしまう・・・。
 
失敗を繰り返しながらも仕事を覚えようとする心優しい恵介さんの姿に、ルカさんも心を開くようになり、先代の技師長だった祖父の剛造(宇津井健)さんの「映写方法の虎の巻」を手渡します。
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祖父のことを語るルカさんに、恵介さんは「自分の家は荒れていて、父と母がけんかするたびに、母は恵介さんにお金を握らせ、恵介さんは弟の春人(白石隼也)さんといつもこの銀映館で映画を観ていた」、と語ります。
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そんな恵介さんの前に、謎の男(高良健吾)が現れます。
その男ウルシダレイジこそが、ルカさんに影を差す人物のように思えてくるのですが・・・。
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心優しいがゆえに、争いから避けてしまう恵介さん。
恵介さんは、ルカさんをすくうことができるのでしょうか・・・。
 
初出演が初主演だという三根梓さんが素晴らしい。
いつもニヤけた表情の西島隆弘さんは、「愛のむきだし」でも「スープ・オペラ」でもユニークな役どころでしたが、この人の心優しさが凍りついた心を溶かしていくようです。
 
この映画は、名画座が舞台なので、「悪名」や「新・平家物語」、ガメラ映画など往年の名画が垣間見られます。上映スケジュールをみると、「炎のランナー」とか、「ポセイドンアドベンチャー」とか、ああここで観たいなあ・・・。
 
監督は、「時をかける少女」の谷口正晃さん。
素敵な作品を観せていただいて、ありがとうございますの作品ですね。もちろん「てるてる賞」です。
 
ウルウルしながら、ホールを出ると、こんなポスターが・・・。
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うれしいおまけでしたね。