歴史にればたらはない | てるてるの小屋

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どんより、ポツポツしてきたぞ。

きのうは、テンションが上がらずじまいで、夜の会議。そのあと飲み会。

きょうは、代休をとって、まずは朝イチで病院。
さあ、これからが本番だあ。

読書のお話を。
半藤一利さんの「山本五十六」を読みおわりました。
映画の原作とも言えますかな。
山本五十六さん大好き人間で、昭和史の一任者である半藤さんですが、この本を読んで、あの映画を振り返ると、ああ、やっぱり原作者の思いとちょっと違うのかな、と思ってしまう。
尊敬する、惚れ込んだ人物だからこそ、そのたぐいまれなき先見性、合理性、判断力を高く評価するものの、いざ!という局面での爪の甘さ、欠点、理解不能の行動には、厳しい指摘をします。
それ以上に、当時の海軍の状況、外務省の状況の悲惨さを描いています。
悪いのは陸軍、海軍や外務省は戦争回避に奮闘したものの、やむにやまれず立ち上がったのだ、というような話が実は怪しい。太平洋戦争への道を積極的に切り開いていったのは海軍の主流派であり、アメリカの大使館員たちは、対米戦争派に占められていて、駐米大使たちの和平への行動を妨害、サボタージュしてきたことなどが明らかになってきます。
戦力比較はもとより、時代が航空戦主流になってきているにも関わらず、日露戦争の日本海海戦の勝利の幻想を引きずり、「巨艦主義」。この時期に「大和」「武蔵」などを作ったりしている(戦力的にはほとんど役に立たなかった)。根拠のない「無敵」の思い上がり・・・。
「坂の上の雲」の司馬遼太郎さんもそうだけど、強い憤りを感じる作品でしたね。
「歴史にればたらはない」(レバニラではない?! )というけれど・・・と、思わされますね。

さて、これから映画。も一回ですね。