ユナイテッドシネマとしまえんの「心に残る名作シネマコレクション2010秋」の第3弾は、「2001年宇宙の旅」です。

1968年公開ですと。わたしが東宝の怪獣映画にうつつをぬかしていた頃だ。
アポロ11号が月面着陸をした前年に公開されているのだからすごい。
すでに、2001年を過ぎてしまったわけですが、宇宙開発の波の後退と多様化が相まって、観ていて不思議な感覚があります。
宇宙の旅なのに冒頭出てくるのは、「猿の惑星」・・・ではない。
進化の度合いはどうなんでしょうか?猿人?原人?猿のおならは臭いそうだが・・・。
そんな彼らの前に、どーんと黒い壁。「ぬりかべ」か?「モノリス」と言うんだそうです。
こんなもんが突然現れたら、びっくりしますよね。最初は取り巻いているばかりですが、勇気のある奴というか、お調子者の奴が、ちょいちょいと触ります。
これでかしこくなったのか、悪くなったのかはよく分かりませんが、道具を使うこと、それを武器にすること、人を殺すことを覚えました。

骨を放り上げると、宇宙船になってしまい、ヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」が流れるシーンは、とっても有名なシーンですね。
ということで、地球の周りの宇宙ステーション。宇宙ステーションと言えばこれが定番です。
宇宙ステーションにやってきたフロイド博士は、息継ぐひまもなく月面へ。
月では、何やら異変が・・・、またもや「モノリス」ですと。

ということで、木星へ行くべし。でも、木星は遠いんです。ディスカバリー号に乗船しているのは5人。でも、木星で活躍するスタッフ3人は、ひまなので(というわけではない)冷凍人間じゃなくて、人工冬眠。ボーマン船長とプール飛行士は、人工知能HAL(ハル)9000型コンピューターと宇宙の旅を続けます。
自らを過ちのない完璧なコンピューターというコンピューターは、危ないです。
人間でも「完璧主義者」は、脆かったりします。「矛盾」ですよね。

結局みんなおかしくなったのは、「モノリス」が悪い!という映画でしょうか。よくわかりません。
まあ、いろいろ解釈があるのでしょうが、この時期にこんなすごい映画を作っただけですごい!映画ですね。