

で、パーシー・ジャクソンって誰?
「King Of Pop」と呼ばれたマイケル・ジャクソンの息子パーシーが、神の領域に踏み込もうと活躍する、感動ミュージカル!・・・では、ありません。
ギリシャ神話知ってますか?
神様なのに、とっても人間ぽい性格の人たちのお話。とにかく、善良じゃありません。ねたむ、嫉妬する、嫌がらせする、理不尽きわまりありませんが、なまじっか力を持っているから手に負えません。おまけに、偉そう! 謙虚な気持ちはもてないんですかね。
そんなことをしていると、今に天罰が・・・だめだ!下す方だった!
善良な人間たちは、眉をひそめています。
さらに、神様たらよりによって人間たちと関係を持って、孕ましてしまいます。無責任のきわみですね。
そんなことで、人間と神様の間にできた子供は、デミグラスではなくて「デミゴッド」と言いますが、あんな親のようにはなりたくないと思ったのか、結構いい人が多いです。神の力を宿していますから、力や能力が高い、となるともう「正義の味方」になるしかないのですが、神様のしでかしたことの後始末をさせられたりして、うーん気の毒。
神の世界は異次元なんでしょうが、なんとニューヨークのエンパイヤステートビルの上にありました。
海から巨大な神ポセイドン(ケヴィン・マクキッド)さんが姿を見せ、人間の姿に変身します。
ビルの屋上で、兄のゼウス(ショーン・ビーン)さんと会いますが、お兄さん怒っています。「最強の武器であり、力の象徴である『稲妻』が盗まれた。犯人はお前の息子に違いない。返さないと戦争だ!」
とても「全能の神」とは思えない言動だ。まず盗まれたことを恥じろ!
言われた、ポセイドンさんも困っちゃうよな。
パーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)君は、文字がぼやけて見にくい(めがね着用をお勧めします)とか、変な声が聞こえたりという変わり者、おまけに水の中にいるほうが落ち着くという「河童」のような少年です。
「僕、なんか変だ」と訴えるパーシー少年に対し、母親(キャサリン・キーナー)は、「いつかわかるから」といって慰めます(慰めにならないと思う・・・)。
彼には父親がいなくて、義理の父であるゲイブ(ジョー・パントリアーノ)さんは、典型的なダメ亭主。「なんで、こんな男と、母さん結婚したんだ!」と不満だらけのパーシー少年でした。
そんなパーシー少年の親友はグローバー(ブランドン・T・ジャクソン)君。彼は足が不自由なのか、いつも松葉杖をついています。
ある日、ギリシャ・ローマ博物館で課外授業がありました。
車椅子のブルナー先生(ピアーズ・ブロスナン)がギリシャ神話の説明をしています。質問されたパーシー君、なぜか、展示された像についているラテン語の名前が読めちゃったりします。
そんな彼を引率していたドッズ先生(マリア・オルセン)が、ちょっとと、手招きします。
ちぇ、お小言かと付いていった、パーシー君を翼のついた化け物(「エリニュス」と言うんだそうです)に変身した先生が襲います。
「『ゼウスの稲妻』を返せ!」と叫びながら襲い掛かるエリニュス。パーシー君は何のことやらわかりません。
騒ぎを聞きつけて、駆けつけたブルナー先生とグローバー君。
ふたりは、パーシー君の「守護者」だと言うのです(車椅子と松葉杖では機動力に難がありますが・・・)。
そして、「ばれてしまった、危険だ、逃げよう!」と言われます。
ブルナー先生は、パーシー君にペンを渡します。「いざと言うときに役に立つ」とのこと。ウルトラマンに変身できるのか、それとも「ペンは剣より強し」か?!
母親は、話を聞いて納得して行動をともにします。
車の中で、パーシー君は自分が海の神ポセイドンの息子であると聞かされました。「そうか、河童の三平じゃなかったんだ・・・」
森の中に「訓練所」がありましたが、人間である母親は中に入ることができません。
彼らを襲った角を生やした巨大な化け物(「ミノタウロス」ですね)は、母を捕まえ、握りつぶしてしまいます。
怒りに任せてミノタウロスと対決するパーシー君、ペンは剣に変身しました。
何とかミノタウロスを退治したものの、パーシー君も傷つき、3日間眠り続ける羽目に。
「訓練所」では、「デミゴッド」たちが訓練をしています。
グローバー君の脚はヤギの脚で、半人半獣の「サテュロス」でした。
そして、ブルナー先生は半人半馬のケンタウロス族の「ケイロン」で、訓練場の指導者でした。
パーシー君は、そこで美しく、そして強い、アナベス(アレクサンドラ・ダダリオ)さんに出会いますが、彼女は知恵と戦術の女神アテナの娘。
ゼウスの娘アテナさんは、ギリシャの首都アテネの守護神の座をめぐって、ポセイドンと戦い、勝ったという過去があります。そんな親の因縁もあり、構えてしまうアナベスさん。
二手に分かれて争う「旗取り合戦」では、神々の使者であるヘルメスの息子であるルーク(ジェイク・アベル)さんのチームに入り、敵の旗を手にしようとしたとき、アナベルさんが立ちふさがります。
コテンパンにやられるパーシー君ですが、聞こえてくる声に従い、手を水につけると・・・。
ゼウス・ポセイドンの弟、冥界の神ハデス(スティーヴ・クーガン)さんも「稲妻」を手に入れようとし、パーシー君の母親を拉致し、「返してほしければ、『稲妻』を持って来い」と脅します。
まったく、神々の所業は・・・。
かくして、母親を取り戻すため、パーシー君は旅立ちます。そこには、守護者のグローバー君と、実戦をしたいアナベルさんも同行します。
さあ、「ドラゴンクエスト2」のはじまり、はじまり。
このお話は、「ハリー・ポッター」と同じように、世界で大変読まれている小説だそうです。
こういうお話、いいですね。「聖闘士・星矢(せいんと・せいや)」とか。
もう、わくわく、どきどきの作品ですね。
これもシリーズ化するんでしょうね。もう、次が楽しみになりました。