読売日本交響楽団名曲シリーズコンサートに行ってきました。会場は、サントリーホールです。
きょうは、ワーグナーが中心かな。
ワーグナーさんはお好きですか。多くの楽劇を作曲した方ですが、とてもあくの強い方のようですね。自己中心的でわがまま、唯我独尊、「オレ様」ですね。自分は音楽史上まれにみる天才で、私より優れた作曲家はベートーヴェンだけだと公言して憚らなかったそうです。
ブラームス派とワーグナー派みたいなことになってしまいました。
ユダヤ人が嫌いなようで、親しかったはずのメンデルスゾーンをユダヤ人だからといってこきおろしたりします。
そのユダヤ人嫌いが気に入られたのか、ヒットラーはワーグナーが大のお気に入り、ワーグナーの息子の妻とも仲良くなっちゃったりします。
かなり、困った人だったようです。まあ、音楽は別ですが。
指揮者は、フィンランドのレイフ・セゲルスタムさん。まるで「森の精」ですね。
演目は、
1.ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」
「トリスタンとイゾルデ」は、全曲上演に4時間近くかかる大作だそうです。
この曲は、オペラの前奏曲と最後の場面の音楽をつなげたもので、オーケストラのレパートリーになったもの。
重苦しい感じです。
2.ハイドン:トランペット協奏曲
ハイドンさんは「交響曲の父」ですね。
わたしが、クラシックの入門編としてお勧めするのが、「フックトオンクラシックス」というアルバム。3シリーズ出ていて、CDでもあります。これを聴けば、クラシックはお任せ!というものです。
ルイス・クラーク指揮、ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団演奏のまじめな作品ですが、「冒涜だ!」と怒り出す人も多数いるかも、クラシックの名曲をリズムマシーンで繋げてメドレーにしたもの。実にテンポがいい。
48分の中に、106曲詰まっていたりします。
これのいいところは、コンサートで、「あっ、これ聴いたことある!」というのにめぐり合うこと多し。
すごく長い前置きですが、この協奏曲の第3楽章がほぼ使われた曲が「フックトオン・・・」シリーズの中にあります。
実に軽快ないい曲です(トランペット協奏曲のこと)。
ソリストは、スペイン生まれのルベン・シメオさん。1992年生まれというから17歳ですね。
アンコールに応えて吹奏していただいたのは、とても技巧的な曲、よく聴くと、リムスキー=コルサコフさんの「くまんばちの飛行」からカデンツァ。
3.セゲルスタム:交響曲第198番「Spring or Winter , Winter or Spring」
指揮者のセゲルスタムさんは、数多くの交響曲を作曲されていることでも有名な方。
世界初演だそうです。
大編成のオーケストラの左右にピアノ。
指揮台には、誰もおりません。
コンサートマスターの藤原さんもチューニングをしたまま・・・、突然曲が始まりました。わけがわかりませんので、目をつぶって、曲を聴きながらイメージを・・・。
困ったことに、指揮者がいないので、終わったかどうかがわかりません。
いたいた、左側のピアノを弾いていましたよ。
4.ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から「第1幕への前奏曲」
ワーグナーといえば、というくらい有名な曲。勇壮なというか、威風堂々と言うか、かっこいい曲ですね。
アンコールに応えて、もう一曲は、やはりワーグナーの楽劇「ローエングリン」から「第3幕への前奏曲」。もうかんべんしてください!というくらいの有名な曲。
う~ん、やっぱり、曲にも「オレ様」の気分が・・・。