「インビクタス/負けざる者たち」も一回 物事を変えるときには、自らが変わらなくてなならない | てるてるの小屋

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新宿ピカデリーで、「インビクタス/負けざる者たち」を観ました。初日なのに、も一回です。

試写会で観まして、試写会場で拍手が起こるくらい、感動的な作品でした。
作品に敬意を表して、初日に映画館で観なくてはいけませんね。


ネルソン・マンデラさんは、南アフリカ政府の「アパルトヘイト(人種隔離政策)」に反対する運動の指導者として逮捕され、27年間もの間監獄に収容されていました。
諸外国は、反対するものの、南アフリカで産出される豊富な金属鉱物資源に目がくらみ、事実上容認してきた経緯があります。日本もまた「準白人」扱いをしてもらうことで、黙認をしてきました。
しかしながら、激しい内乱と、冷戦構造の崩壊によって、国際世論も南アフリカを厳しく非難するようになり、経済制裁や、スポーツボイコットなどが行われるようになりました。

ネルソン・マンデラさんが釈放され、アパルトヘイト政策の撤廃、全人種による選挙の結果による選挙の結果、ネルソン・マンデラ氏率いる政党が圧倒的に勝利し、政権交代となりました。
これまで、特権を持ってこの国を支配してきた、「アフリカーナー」と呼ばれる白人たちは、自分たちが報復されるのではと、恐れました。国外に脱出する人たちも大勢いました。

南アフリカのラグビー代表チーム「スプリングボクス(ボカ)」は、かつては世界でも強豪チームでしたが、国際社会からボイコットされた結果、チームは弱体化してしまっていました。さらに、「スプリングボクス」は、アフリカーナーの象徴的存在であり、ユニフォーム、チーム名などを変えようとの声が巻き起こりました。

でも、マンデラ大統領(モーガン・フリーマン)の考え方は違いました。
彼は、大統領官邸で、当然首になるだろうと思っていた白人スタッフたちに、「過去は過去、皆さんの力が必要だ」と呼びかけ、驚かせます。
さらに、大統領警護班に4人の白人警官を配置しましたが、彼らはかつて、マンデラ氏らを弾圧した公安部の刑事たち。驚く責任者のジェイソンさんに、「赦しが魂を自由ににする」と告げるのでした。かつての敵同士が大統領警護の任務に就くことに・・・。

そして、ラグビーチームの変更を決議した国家スポーツ評議会に乗り込み、「今は卑屈な復讐を果たす時ではない」と、強引に決定を覆してしまいます。

マンデラ大統領は、チームの主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)さんをお茶に招き、自らを奮い立たせるものについて語りました。

物事を変えるときには、自らが変わらなくてなならない。

憎しみ合っていた関係から、心をひとつにして頑張る。
ワールドカップの、試合を通じ、その夢が花開きます。

素晴らしい、心が熱くなる作品でした。