
1964年公開ですから、東京オリンピックの年。
ゴジラ登場から10年。2年前の「キングコング対ゴジラ」の驚異的な大ヒットを受けて、満を持しての作品。
ゴジラ映画の中での最高傑作の声が高いですね。私もそう思います。
円谷英二さんの特撮技術に磨きがかかり、ゴジラの着ぐるみも改良されて、顔の表情が出るようになりました。
中部地方を襲った超大型の台風は、完成間際の倉田浜の干拓地に甚大な被害を与えました。現場で取材する毎朝新聞の酒井記者(宝田明)と新米カメラマンの中西(星由里子)さんは、奇妙な物体を見つけます。
一方、台風は、静之浦の沖合いに巨大な卵を出現させました。
網元は、「うちらの沖で取れたものはうちらのものだ」と、卵を浜に引き上げます。
調査に赴いた三浦博士(小泉博)や酒井、中西さんの前に現れたハッピー興行社の熊山社長(田島義文)は、卵を漁民から買い取ったと宣言します。
熊山社長の裏には黒幕がいるはずとにらんだ3人は、探ろうとします。
熊山社長が向かったホテルには、黒幕の虎畑(佐原健二)がおり、彼は一大レジャーランド構想をぶち上げます。
そこに、「卵を孵してください(変換ミス)」の声が・・・。あたりを見渡すと、そこに双子の小美人(ザ・ピーナッツ)がおり、卵の返還を求めてきます。
二人は、小美人たちを捉えようとしますが、そこへ様子を伺っていた酒井さんが飛び込んできます。
親モスラに乗ってやってきた小美人は、卵を取り戻すことができずに、インファント島に帰っていきました。
倉田浜で見つけた物体から放射能が検出され、調査に向かったところ、干拓地の土の中から、にょっきりシッポ。背中からゴジラ出現! 四日市から名古屋を襲います。
ゴジラの脅威に対し、「モスラに助けてもらおう」というデスク(田崎潤)と中村(藤木悠)の虫のいい提案。
三浦博士、酒井、中西の3人は、インファント島へ向かいます。
原爆実験により、かつての緑に覆われた美しい島が見るも無残な姿となってしまったインファント島で、必死の説得の結果、モスラが助けることとなりましたが、すでに寿命がつきかけているモスラはここに戻ってくることはないだろうと告げられます。
かくして、モスラ対ゴジラの壮絶な戦いが始まります。
なんといっても、「モスラの歌」。
親子で頑張るモスラ。
悪役ゴジラ、目つきが怖い。
あの佐原健二さんが、悪役!
防衛軍も頑張っています。