

不思議な映画、怒り出す人もいるんだろうなあ。
まあ、このコンビだからね。
「理由なんて、愛ひとつで十分だ。」が映画のコピー。
だから、説明がありません。「・・・ま、いいか」の心が必要ですぞ。
プールがあります。
プールの掃除をしている男の子(シッティチャイ・コンピラ)。
男の子に声をかける女性(小林聡美)。
今日は、特別な日だから、ご馳走を作るようです。
ベッドメイキングをして、赤い花を置きます。
どこかの空港に到着した、一人の娘(伽奈)。
彼女は、出迎えを待っているようですが、なかなか現れません。
一人の青年(加瀬亮)が「さよさんですか?」と声をかけます。
驚く、さよさん。女性が迎えに来ると思っていたようです。
彼女の荷物を運ぼうとしてこける青年、彼は市尾と名乗りました。
夕食に時間があると、観光案内をしようとしますが、どこに行くか迷う市尾さんでしたが、いいタイミングで携帯が鳴りました。相手の菊子さんと落ち合うことにしました。
二人を迎える菊子(もたいまさこ)さんは、さよさんに「はじめまして」といいます。知り合いじゃないんだ。
涅槃像(寝っころがった仏様)を見学するさよこさん。
どうやらアジアですな。
卒業旅行できたという、さよさん。一人旅も海外旅行も初めてだといいます。
自分のそぶりが変じゃないか気になる様子です。
3人を迎える、女性と男の子。
女性は京子さんで、実はさよさんの母親でした。
聞いていなかったと驚く市尾さん。
京子さんは、男の子ビー君と暮らしているようだ。
驚くさよさん、「生んだの?」と聞きますが、「年を考えなさいよ」と答える京子さん。
一緒にご馳走を食べようとしますが、さよさんは「疲れたから」と、部屋に引きこもってしまいます。何か、気まずい雰囲気。
別に気にするようでもない、京子さん。
こんなふうに、さよさんのここでの暮らしが始まりました。
菊子さんは、余命数ヶ月と宣告されて、この地へ来たが、のびのびと暮らしています。
ギターを弾き、歌を歌う京子さん。ビー君もさよさんも一緒に歌います。
思い立ったが吉日のような京子さん。さよさんにとっては、自分が祖母と置いていかれたとの思いがわだかまっていました。
鍋料理を食べながら、母親に思いをぶつけるさよさん。「ぐれっちゃったかもしれなかったよ」というと、「大丈夫、あんたのことは私がよくわかってる」と答える京子さん。
「一緒について行きたかった」といわれて、「そうか、そうだったんだ・・・、まあ鍋食べな」
帰る日、京子さんは、自分が刺繍したストールをプレゼントします。
幽体離脱したか?菊子さん!
実にまったりとした映画で、食事がおいしそうで、癒される作品です。
いい映画を観ました。
あとで、プログラムを読んで、チェンマイが舞台だったんだと知りました。