

ほとんど注目されなかった作品ですが、とっても好きな作品です。
「泣き薬師」という駅の最後の日。
「泣き薬師」には、いいつたえがあって、お供えしたお人形そっくりの女の子が町に現れるとか、現れないとか(どっちなんじゃい!)。
妹を失い、泣くことで死を認めてしまうと思い、泣けずに故郷の町にやってきた青年(大東俊介)。その車内では、一人のおっさん(中村まこと)が人目もはばからず大泣きしていました。
それを見つけた、女子高生の綾(佐津川愛美)さんは、思わずおっさんの後をつけてしまいます。
すると、ファミレスで、待ち合わせていたのは、親友の麻里子(北浦愛)さん、なんで?!
泣かない男(遠藤憲一)、泣きたい思いの女(戸田菜穂)、30にして念願の駅員になったにもかかわらず、うまくいかなくて落ち込む男(袴田吉彦)。
遠藤憲一さんがべちょべちょナポリタンを食べながら泣きだすシーンは、たまりません。
「泣きたいときは、思いっきり、泣くのだ!」
泣いた後の笑顔で締めくくりです。
心が温かくなるすばらしい作品です。