「ラーメンガール」 笑いあふれる映画 | てるてるの小屋

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テアトル新宿で「ラーメンガール」を観てきました。

昔、日本の伊丹監督の「タンポポ」という映画を観たアメリカ人がいました。
彼は、いたく感動し、「これこそ日本人の魂だ! わたしもラーメンの映画を作りたい」と思って脚本を作りました(たぶん)。

アメリカの人が作ったラーメン映画、思い入れ一杯で笑えます。映画館は笑いが絶えません。・・・まじめな人は、怒るかもしれないけど。とにかく、楽しい映画です。ああ「最強☆彼女」の世界だ! ハマッたもん勝ち!

遠距離恋愛に耐えられず、日本で働く彼のもとに来てしまったアビー(ブリタニー・マーフィー)さんは、うっとうしがられて、捨てられてしまいます。途方にくれ、ベランダから外を眺めると、ラーメン屋が一軒、中からは明るい光がこぼれています。

どしゃ降りの雨の中(「タンポポ」だなあ)、訪れた店はすでに閉店、酒を飲んでいた店主のマエズミ(西田敏行)さんは、「もう閉店だよ」と追い払おうとしますが、アビーさんは泣きだしてしまいます。泣きながら身の上話をするアビーさん。言葉がわからず、うろたえるマエズミさんとその妻(余貴美子)。とりあえず、ラーメンを作ってやり、食べさせ、傘を貸してやります。

翌日、傘を返しにきて、カウンターに元気なく座るアビーさん。同じ頃来た男の客もすごく暗い。
マエズミさんは、それを見てラーメンを出します。すると二人は、ラーメンを食べながら笑いだします。すごいぞ、マエズミ! きっとワライダケが入ってるんだ。

アビーさんは、この店のラーメンに感動し、マエズミさんに弟子入りしようとします。二人が一生懸命話しているのに、言葉が通じていないので、全く話がかみ合わない。妻は、「まず、通訳が必要じゃないの」と言います。

とにかく、弟子入りしたものの、掃除と皿洗いでこき使われる毎日。文句を言っても言葉が通じない。さすがに、堪忍袋の緒が切れて、飛び出してしまいます。
でも、翌日戻ってきて、「父から、根気がないと言われた。いつも何をやっても長続きをしない…」などと話をしますが、もちろん話は通じない。

マエズミさんは、根性を買って、彼女を市場にも同行させるようになりますが、それが、兄弟弟子でライバルのオーナー(石橋蓮司)には気に入らない。やり合う中で、とうとうマエズミさんは、師匠(あの山崎務)がアビーさんのラーメンを認めなければ、店をやめると啖呵を切ってしまいます。

アビーさんは頑張って(どこをどう頑張ったかはわかりませんが・・・)、ラーメンを作りますが、マエズミさんは、「魂がない」と気に入りません。「なぜだ!」とか言うアビーさんですが、言葉が通じません。
困り果てたマエズミさんは、彼女を自分の母親のところへ連れて行きます。アビーさんのラーメンを食べた母親は、「ラーメンの心」を語り、マエズミさんは手をついて、「ありがたいお言葉を」と言いますが、たぶんアビーさん言葉通じないからなあ・・・。

でも、アビーさんが苦心して、作り上げたラーメンがすごい! ツユを飲んだ人すべてが泣き出してしまう。「泣きラーメン」とでもいうんだろうか。

さあ、アビーさんのラーメンは師匠に認められるのでしょうか。

新しい恋人ができたら、上海へ転勤しなくちゃいけなくなって別れるとか、複雑な事情も絡み、我儘なアビーさんも成長していくといった、青春ドラマでもあります。

西田さんもマーフィーさんも熱演しているんだけど、笑ってしまう! だって、話が全然かみ合わないんだもの。 だいたい、余さんが妻を演じているのが力が抜ける。
極めつけは、師匠の山崎さん。ただただ笑ってしまいます。

でも、泣ける感動的な映画でもあります。
うーん、楽しい、とってもいい映画でした。うれしくてうれしくて、にこにこしながら帰りました。