おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
 
 

5ヶ月ぶりに、[ジオおおのがたり]記事を更新いたします。
おおいた豊後大野ジオパークのことについて、少し詳しめに紹介するこの連載コーナー。
ふるさと豊後大野の学習&情報発信につながる企画として、事務局メンバーが不定期更新いたします!
(もともと、今年3月~5月に行われたおおいた豊後大野ジオパークジオガイド講座に事務局メンバーが参加。
そこで学んだことを、みなさま&なないろベースメンバーに共有・還元する目的で企画。
これまでのように議事録風な紹介では面白くないので、あたかもガイドになったつもりで紹介いたします!)


前回更新より大幅に期間が経過&前回予告と今回内容を変更し、申し訳ございませんm(__)m
前回予告では、今回より各ジオサイトの詳細紹介とお伝えしました。
しかし、今回はまだ理論的な内容(複数のジオサイトに共通する基礎知識)を引き続きご紹介いたします。
前回は、9万年前の阿蘇4火砕流(Aso-4)をご紹介いたしました。
今回は、そのAso-4より派生する内容です!

 

(1)導入


みなさま、“豊後大野市を代表する観光スポット”と言えば、どこを思い出しますか??

例えば…
☆原尻の滝(緒方町)
 
☆沈堕の滝(大野町)
 
 …の2つを思い出された方も多いのでは??
これら2つの観光スポットに共通するキーワードは…そう、「」ですね!滝
(、原尻の滝・沈堕の滝・蝙蝠の滝(朝地)の3つの滝を、「豊後大野の三名瀑」と呼ぶことも。)

ふと疑問に感じませんか?
“これらの滝って、どうやってできているのだろうか??”
今回、これらの滝のでき方(形成過程)をご紹介いたします!!(上記各滝の詳細は、今後のこの連載企画にてご紹介予定。)
 

(2)滝の形成過程(本題)

上記で紹介した滝は、同じような出来方をしています!
ポイントは、前回ご紹介したAso-4火砕流です!
形成過程を、4段階に分けて紹介いたします!


1)「9万年前、阿蘇火山が4回目の噴火」

前回紹介したように、わずか直線距離60km先の阿蘇火山が大噴火!

2)「Aso-4火砕流が豊後大野の地へ流れ込む」

阿蘇火山から、大量の火砕流が豊後大野の大地へ流れ込みます!
とりわけ、平野・川といった低地に流れ込みます。
 

 

3)「Aso-4火砕流が冷えて固まり(溶結)し、柱状節理をなす」

熱い火砕流も、地上で冷やされて次第に固まります。
このとき、火砕流そのものの熱と重さで、その一部が溶けて圧縮されます。この作用を、「溶結(ようけつ)と呼びます。
この溶結作用で出来た凝灰岩(火山灰が地上や水中で堆積されて出来た岩石)を、「溶結凝灰岩(‐ぎょうかいがん)」と呼びます。
 
火砕流が冷えて固まる際、火砕流は縮こまった状態となり、真上から覗くと亀裂模様が確認されます。
例えば、雨あがりのグラウンド・水を引いたあとの田を思い出してください。
▽まさに、亀裂が入っていますね!水が引いて、土が縮こまっている状態です。

▽この溶結状態を真横から見ると…(イメージ画像)

 
見えづらいかもしれませんが、いわゆる“鉛筆を束ねたような”状態となっています。(私自身は、“さ○るチーズ”(縦筋に沿って裂くことができるチーズ)と表現します(笑))
まさに、のような態をした&規則的な割れ方(=節理)をしています。この状態を、「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼びます!
※「溶結凝灰岩」「柱状節理」は、おおいた豊後大野ジオパークを理解する上で大事&基本的な用語です!ぜひ覚えてくださいね♪

 

4)「雨が降り、川が形成→滝も形成」

火砕流が固まり、柱状節理が形成されました。
柱状節理を、例えば、“とうもろこしの粒”、“霜柱”、“さ○るチーズ”だと想定してください。
要は、“柱状節理の1柱1柱=剥がれるもの”と思ってください。(今回は“とうもろこし”Ver.で説明いたします。)

 

が降ります。次第にが形成されます!(溶結凝灰岩の上を流れるという想定)
すると、川の水流(or雨そのものの力)で、柱状節理1柱1柱が削られていきます。(とうもろこしが1粒ずつもぎ取られるイメージ
この、水が地面等を削る作用を「侵食」と呼び、特に今回のように河川が下方向に削る(川底を深くする)作用を「下方侵食」「下刻」と呼びます。
川で柱状節理など地面が削られると、そこには谷・崖(=段差)などが出来ます!
滝は、こうした谷・崖の高いところから低いところへ水が落下している場所のことです。

“柱状節理が、水の力で削られ(剥がれ)→段差が出来て→滝が出来る”という図式です。
上記の原尻の滝・沈堕の滝も、このような形成過程のようです(蝙蝠の滝もおそらく同じでしょう)。
また別の回で触れる予定ですが、この2滝は現在も柱状節理が削られている(=滝が後退している)との話もあるようです。

[再まとめ]

  1. 9万年前のAso-4火砕流が、豊後大野平野で冷えて固まった→溶結凝灰岩柱状節理
  2. 河川の働きで、凝灰岩・柱状節理が削られる→谷・崖、そしての形成へ


…と、以上が滝の形成過程です。
説明が拙く、難しい内容で恐れ入りますが、いかがでしたでしょうか??
豊後大野を代表する名瀑は、形成過程においてAso-4火砕流がポイントとなっているわけですね!
地形の成り立ちを学ぶ=まさにジオ(地学・地理)です!
そして、ジオパークとなると、その成り立ち・実物+人々の活用/活動が大切となります!
今後、各ジオサイト紹介では、ジオサイトの概要(大きさや歴史など)はもちろん、人々がどう活用してきたのか・どう関わり(影響)があったのかについても触れる予定です。


次回からは、いよいよ各ジオサイトの詳細紹介(=個別具体的)の予定!
今回テーマキーワードとなっている「Aso-4火砕流」に関するジオサイトを順次紹介いたします。
(そのうち、Aso-4火砕流以外のジオサイトも登場します。その際は、また今回までのように理論編(=共通的な基礎知識)も採用する予定です。)
次回更新は未定です…。今しばらくお待ちくださいませm(__)m
(さすがにもう5ヶ月は空けないよう、頑張ります。。。(苦笑))


以上、ジオおおのがたり2:滝についてでした!最後まで読んでくださりありがとうございましたm(__)m

ぜひおおいた豊後大野ジオパークにお越しくださいませ素敵なジオサイト&ジオガイドがお待ちしております^^

 

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