"若き力が 伝統を守り 新たな文化創造に挑戦!"
2016.5.22(Sun)、13:00-16:00
おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
今回は、郷土芸能に取り組まれる私たちと同じ(もっと若い!?)若者集団、すずかけ神楽社(公式fbページ)によるイベントをご紹介いたします☆
☆「第二回すずかけ祭~挑戦~」
昨年に引き続き、今年も神楽会館を貸し切って自主企画を開催!
今年は、とある音楽文化とコラボ!?(詳細は後述!)
すずかけ神楽社は、三重高校神楽部卒業生で結成される神楽団体です。
楽員の平均年齢は20歳代半ばと若い!&女性楽員が多いことが特徴です♪
今年も、期待の新星が加入し、パワーアップ☆
千歳町の大木神楽(浅草流)を継承され、毎週1回練習。
福祉施設や地域イベントでの奉納はじめ、県内外各地で活動されているようです。
伝統的な純粋の神楽奉納をはじめ、新スタイルの神楽(ジャズ・ベリーダンス・三味線などのコラボ)にもチャレンジ!まさに今回も、新スタイルに挑戦!
takatchの身内も所属しております。
▽先日、私も楽員専用の黄色いTシャツをいただきましたありがとうございますm(__)m(頂いたその晩に、地元青年団なないろベース定例会に着用していきましたよ(笑))
さて、今年のすずかけ祭の模様を画像にてご紹介いたします!
<👹演目>
- 返矢
- 天瓊矛
- 五穀舞
- 柴引(JAZZとコラボ)
- 天皇位
(1)返矢(かえしや)
日本神話に基づく演目。
天照大神が、人々の暮らす葦原中津国へ天穂日命を偵察に遣わします。
しかし、天穂日命は、中津国を治める大国主命に媚つき、3年たっても高天原(神々の暮らす国)に戻らず。
そこで、次に天稚日子を遣わすも、大国主命の娘と妻にし、またもや戻らず。
▽天照が遣いを送る場面でしょうか?
そして次に雉を遣わします。雉は天稚日子に天照の仰せを告げます。
しかし、天稚日子は、雉の鳴き声が不気味ということで、天照からもらった矢で雉を射殺します。
その矢は、高天原にいる高皇産彦命の元へ。
血のついた矢を見た高皇産彦命は、「矢を地上に返そう。天稚日子が神の命令通り、悪い神々を退治した矢なら、天稚日子に当たるな。一方、邪心あるなら当たって死ね」と、矢を返します。
すると、返し矢は天稚日子の胸にささり死んだという神話です。
▽矢も登場。中央は高皇産彦命でしょうか。
▽房(補佐)は激しい舞を披露!これぞ浅草流!
(2)天瓊矛(あまのぬぼこ)
イザナギ・イザナミによる国生みの演目。
天浮橋に立って、天瓊矛で海をかきまぜ、おのころ島を作ったといわれます。
Cf:すずかけ神楽「天沼矛」2021動画→https://youtu.be/45mkx4RN8Xg
(3)五穀舞(ごこくまい)
スサノオノミコトが保食神のもとを訪ねました。
保食神は、体の穴中から食べ物を取り出し、スサノオをもてなしました。
それを見たスサノオは、「汚きかな~悪しきかな!」と、激怒!
保食神を伐り殺しました。
▽斬りかかる様子!
▽本当に斬り倒される光景まで描写!ここまで細かく表現された舞は初めて拝見!
(お面が…なんてことは、自重いたします。。。(苦笑))
さて、保食神の遺体からは五穀の種が湧き出ます。
その種を田畑に蒔きます。
今回も、お菓子が蒔かれました☆
▽観客席でも蒔いていただき、ありがたかったですm(__)m
(4)柴引(JAZZとコラボ)
大野系神楽でおなじみで、人気の高い演目、柴引。
観客と荒神とが柴(榊)を引きあい、交流するおもしろい演目。
天児屋根命が天の真榊を根こそぎに抜き、天の岩戸に奉納する場面を模したもの。
おなじみの演目を…今回はJAZZとコラボ☆
大分を拠点に九州各地のジャズクラブやイベント等でご活躍されるDeeDee'sさんの演奏に合わせ、神楽奉納!
非常に珍しく、前衛的な舞となりました!
▽演奏はオペラ座の怪人からスタート。
ボーカル白谷典子さんのクリアーなボイス&シンセサイザーの坂本格一さんの楽曲+演奏で、幻想的な世界に☆
そして、荒神!…すごい絵柄だ!!(笑)
幻想的な雰囲気から、今度はリズム&ビートを刻む楽曲へ。
荒神が柴引きを舞い上げます!
そして、観客と柴引き開始。
そして中盤。
再び白谷さんが登場。
天の岩戸から、神秘的な歌声+テクノ効果で、神詞をクリアーに歌い上げます☆
これがまた幻想的で美しい☆まるで天照のようでした☆
(私も同じようにきれい&テクノな歌声を奏でたい…(苦笑))
最後に、再びビートの効いた曲&会場の柏手で、荒神が舞い上げ、終了。
JAZZとのコラボ、面白い試みでした!
神楽とJAZZは、やはり水と油のような関係で、なかなか共通点が見つからず、出演者も苦労されたそうです。
しかし、その中でも、「これはマッチしたかも!」という瞬間が見つかると、手ごたえを感じたそうです☆
確かに、ビートの効いた部分と荒神の激しい舞は意外と合うと感じましたし、神詞の場面も神楽囃子では醸し出せない神秘性を感じました☆
こうした取り組みは、神社付き神楽座ではできないことだそうです(伝統ある神楽に西洋的な要素を入れることへの批判が多いのだとか)。
神社付きではない、すずかけ神楽社だからこそ挑戦できることなのだとか。
こうした前衛的な文化に挑戦されることも、すずかけ神楽社の醍醐味の1つです!(もちろん、伝統を大切にもされております!)
▽DeeDee'sのお二方、ありがとうございましたm(__)m
(5)天皇位(てんこうい)
最後の演目は、通常通りの神楽囃子で奉納!
国譲りの神話由来です。
天照は、タケミカヅチ&フツヌシの二神を葦原中津国(地上界)に送ります。
二神は、中津国を譲ってもらうよう、事代主命&大国主命に直談判します。
▽大国主命登場~!
大野系神楽では、道化師として登場!
(「チャル/チャリ」と呼びます。足が速い者という意味があるそうです。)
▽足が速い者ということもあり、軽快&滑稽な動き!
▽すずかけ神楽社リュックを背負ってるよ~ほしいよ~♪(プロ野球の監督はほしの~…(苦笑))
・・・でも、あげない♪(←氣○団風(笑))
▽三重総合高校神楽部員による奉納も!?(笑)頑張れ~☆
▽敬礼~(-_-)ゞ
このすずかけTシャツを着た少女&チャル、実は親子なのだ!
(最近、親子で消防団の練習に参加し、そこで覚えたそうです(笑))
▽すずかけ神楽社タオル(詳細後述)のプレゼントも!
さて、紆余曲折ございましたが(笑)、無事に国譲りの交渉がまとまったそうです!
…ということで、あっという間の5演目3時間でした☆
伝統的な表現から、前衛的な表現まで。
おなじみの演目から、珍しい演目まで(「天瓊矛」は貴重、「返矢」も割と貴重)。
まさに挑戦されていますね!
毎週練習されている努力の証でしょうね!
そして、舞について研究され、やりたいビジョンを描かれていることでしょう。
同じ豊後大野に、熱い若者がいらっしゃるんだと、励みとなりました☆
すずかけ神楽社さん、楽しい時間をありがとうございましたm(__)m
最後に、奉納以外のことについてご紹介。
▽グッズとしてステッカー、またパンフレット(メンバー紹介顔写真&コメント付き♪)を頂きました♪
想い出が形に残るプレゼントをありがとうございましたm(__)m
(なないろベースでも、メンバー紹介パンフなんて作っても面白いかもん♪「○期生」みたいな感じで♪)
▽すずかけ神楽社タオル。
1枚2,000円→売上の一部を熊本地震への義捐金へ。
こうした取り組み、素晴らしいですね☆
私自身も想い出として形に残りますし、被災地へも思いが届くといいな☆
▽神楽会館での奉納の際、お隣の道の駅きよかわさんで美味しいものを購入♪
(※神楽会館ホールでは、飲食可能)
ついつい美味しいものを買って食べたくなるんですよね~♪
(「夏祭り会場に行くとかき氷を食べたくなる~」「大銀ドームに行くとニータン焼を食べたくなる~」って感じ、みなさまにもございますよね??…まあ、後者は私だけでしょうが(笑))
今回は、「ももアイスもなか」「まぼろしまんじゅう」「豊後大野市産緑茶」を頂きましたm(__)m
特に、まぼろしまんじゅうはおすすめ!私が最も大好きな酒まんじゅうです☆
表面はツルツル&中身はもっちもちでぎゅっと詰まった白皮は、味でも感触でも楽しめます♪
豊後大野、若者も特産物も元気です!
これからも豊後大野市をよろしくお願いいたしますm(__)m
☆「神楽👹」動画集→https://youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwAosSliscfHBGaa6toOM7_u