2014.12.3(Wed)18:00-20:00、神楽会館
おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
12月、師走。早いものですね。
今月、2014年末も、なないろベースをよろしくお願いいたしますm(__)m
今回は、ジオパーク活動に関する学習会の模様を簡単ながらご紹介いたします!
おおいた豊後大野ジオパークでは、今年、市民対象のジオガイド養成連続講座が行われております!
- 前期(3月~5月)…ジオ(地質学)の基本+各ジオサイトの学習(ミクロ面)
- 後期(12月~3月)…歴史・観光などより広義(マクロ)内容+接遇や危機管理などソフト面
…について学んでいます。
事務局メンバー1名、前期講座にフル参加。(前期講座内容は、[ジオおおのがたり]コーナーにて還元中です…今しばらくお待ちください)
継続し、後期講座にも参加いたします!(※後期はフル参加はできない見込みですが… )
後期講座については、可能な限り、各回の講座内容をご紹介したいと存じます!
※各回とも、ご紹介できる範囲(いわゆるさわり(主要部分))のみご紹介いたします。詳しい内容は、ガイド講座を受講された方のみの特権といたします・・・(笑)
それでは早速、後期1回目の模様をご紹介いたします!
○テーマ「豊後大野の通史(歴史)、最近のジオパーク活動」
ジオパーク活動では、地質(固体地球そのもの)だけではなく、その上で暮らす人々の活動も重視されます。
そのため、ジオと人間との関わりの歴史を学習することも大切です。
今回は、豊後大野市の学芸員を講師に、豊後大野の歴史(古代史メイン)学習が行われました☆
▽古代の各時代の特徴&市内の古墳について学びました。要点をご紹介いたします。
<旧石器時代>
- 氷河期=南極・北極の氷が厚い→海岸線が今とはかなり異なる
- 赤土(ローム層)から出土→古い層ほど、地下深くにある。
(市内の関連遺跡)
- 岩戸遺跡(国史跡:清川)
→埋葬墓か?
…ヒトの歯らしきものが出土、
…日本だけでもここだけ!?の出土品こけし型石偶 - 百枝遺跡(三重)…加熱調理施設があった?
- 駒方遺跡 (大野)…同じく加熱調理施設があった??(炎により石化した部分があり)
- 郡山南遺跡(大野)…陥穴(おとしあな)の遺跡→動物罠?
<縄文時代>
- 竪穴式住居の登場
- 土器の登場→煮炊きによる食生活の変化
- 弓矢(石鏃)の登場…大型動物がいなくなったので、小動物を鏃でしとめる
- 漁労も始まった。
(市内の関連遺跡)
- 駒方遺跡(大野)…土器がたくさん出土
- 田村遺跡(朝地)…甕棺(子どもの棺?)
- 大恩寺稲荷遺跡(朝地)…屈葬
- 大石遺跡(緒方)…石斧がたくさん見つかった→農耕起源説の機運提起にもつながった(縄文期に中国からこの地に農耕が伝わった??)
<弥生時代>
・「稲作」「集落」「権力者」がキーワード
…高床式倉庫の登場→農作物の貯蔵→人々が集まる→統率(権力)者の登場
(市内の関連遺跡)
- 鹿道原遺跡(千歳)…住居237基
- 高添遺跡(千歳)…住居161基
- 二本木遺跡(大野)
- 陣箱遺跡(三重)
- 西蓮寺遺跡(朝地)
⇒・大規模集落跡が見つかる(←→墓は見つからず)
・高台にあることが多い→敵から身を守るためか??→But!武器出土なし=この地域は平和だった??
▽鹿道原遺跡(現在は紡績工場)
▽高添遺跡(現在は中九州道が走ります。)
さて、ここまでの時代は、「時代の象徴=”土器”」。
次の時代から、「時代の象徴=”古墳(権力者)”」へ!
<古墳時代>
- 土師器(素焼き)と須恵器の登場
- 格差と統一の時代
(市内の関連遺跡)
- 田村遺跡(朝地)…カマドの出現→集中的に火を炊いていた箇所(跡)あり。
- 千人塚遺跡(緒方)…盛り土形
※上記で紹介した以外にも、豊後大野市内にはたくさんの遺跡あり!
大小含め、全部で150基程あるようです。
前方後円墳(権力者の墓)=6基
<参考文献>
☆『発見!発掘! 郷土の歴史』
市教委作成の、埋蔵文化財ハンドブック!
写真も多く、豊後大野市内の埋蔵文化財を十分に学べる一冊(3作シリーズ)となっております☆
(昨夜の後期講座で配布されました。貴重な資料、ありがとうございます☆)
☆2012年3月に開催された「奥豊後の前方後円墳とヤマト政権」も参考になります!
また、最近のおおいた豊後大野ジオパーク活動報告もあり(=後年、これも歴史に☆)
- 9月末→日本ジオパーク連絡協議会@南アルプス(ジオパーク同士の学習・発表・交流の場)参加
- 11月→サイエンスアゴラ@東京(数ジオパークが参加→子どもとジオが触れ合うパビリオン)参加
…と、対外的にも精力的に活動されているそうです!(私も参加したい!!(笑))
▽活動報告の様子
…と、後期第1回は以上の通りです。
前期は、ジオ(石)&ジオサイトをがっつり学習。ジオについて興味を抱きました。
後期は、他分野からアプローチ。ジオ→ジオパーク活動について、さらに学習を深めねばと感じました。
今回の歴史(古代史)、これもまた1つ新しい視野となりました。
以前、上記で紹介した奥豊後の前方後円墳学習会で、「豊後大野は結構前方後円墳が多い→古代重要な地だったのでは」と学習。
豊後大野の魅力(自慢)が1つ増えたあの時。
今回、改めて古墳・遺跡について学習。
今回は、前方後円墳だけでなく、様々な遺跡も学習。
豊後大野市内、至る所に遺跡がある&発掘や研究が進められているのですね!
予想以上に多く、身近に古代歴史の跡やロマン(!?)があるものですね!
これも、自分たちの足元を見つめなおすことにつながりますね。
今週末には、三重町の前方後円墳で現地説明会が行われます。
今回の学習会で遺跡についてさらに興味を持ったので、現地説明会に参加してさらに学習予定です!
現地で学び、より理解を深める&「豊後大野には、こんな古墳もあるんだよ~!」と新たに紹介できる場所レパートリーも深めようと思います!
主催者の皆様、興味あふれる講座をありがとうございましたm(__)m
以上、ジオガイド養成講座後期第1回の模様でした!
☆「ジオパーク」動画集→https://youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwDjq8TKCSNMwtBqz8Dq96FF