【祭り大分】迫力の舞！大木神楽、すずかけ神楽｜豊後大野市神楽会館定期公演

おごめ～ん、大分のtakatch親方です(｀･ω･´)ゞ

今回は神楽レポです。

毎月1回行われている、豊後大野市神楽会館の定期公演鑑賞に行ってまいりました♪(今回出演の2団体に、私の身内が所属していることもあり。）
※神楽会館ホームページはこちら！
今回は、千歳町にある浅草流神楽２座の共演です☆以下、本日の公演の模様をご紹介いたしますm(__)m

＜出演団体＞

☆大木神楽(千歳町・浅草流)

千歳町大木地区の三島神社所属の神楽。
テンポが速い浅草流の中でも、ひときわテンポの速いのが特徴。
明治８年（１８７５）には、大分市戸次にある神楽座に伝授したという資料がある。
したがって、少なくとも明治初期には興っていた神楽座だと判断できます。
近年は、三重高校・三重総合高校の神楽部にも伝授しております。

☆すずかけ神楽社(千歳町・浅草流)

三重高校神楽部卒業生で結成される神楽団体です。
楽員の平均年齢は20歳代半ばと若い！＆女性楽員が多いことが特徴です♪
千歳町の大木神楽（浅草流）を継承され、毎週1回練習。
福祉施設や地域イベントでの奉納はじめ、県内外各地で活動されているようです。
伝統的な純粋の神楽奉納をはじめ、新スタイルの神楽（ジャズ・ベリーダンス・三味線などのコラボ）にもチャレンジ！
※すずかけ神楽社fbページ→http://ja-jp.facebook.com/suzukake.kagura

＜演目表＞

すずかけ「五穀舞」
大木「綱伐」
すずかけ「柴引」
大木「岩戸開」

（１）すずかけ「五穀舞(ごこくまい）」

神々の世界(＝高天原)を追い出されたスサノオノミコト。
ある時、八百万の神々に食べ物を差し出すオオゲツヒメノカミ(保食神)に出会いました。
保食神をよく観察すると、食べ物はなんと鼻・口・尻といった体の穴々から取り出していました。
この光景を汚らわしいと思ったスサノオは、なんと保食神を切り殺します。
▽スサノオ「悪しきかな～」と、不快感を露に。そして、保食神を刀で斬り殺す場面。

さあ、斬り殺された保食神。
その遺体をよく見ると、体の所々から五穀等が発生。
その五穀を農作物の種として、田畑に撒いたいう物語です。
▽五穀（現在ではお菓子やお餅)が撒かれます！
　すずかけさんは、女性楽員が頑張っております！

今回はいつも以上にたくさんお菓子を頂きましたm(__)m(笑)

（２）大木「綱伐(つなきり）」

日本神話、八岐大蛇を簡素化したといわれる演目。
大蛇を綱で見立て、真剣でズバッと斬ります。大野系神楽ならではの演目です。
▽口上を唱えたり、五方を鎮めたりします。

▽真剣を振り回し、激しく舞い上げます!

▽最後は真剣で斬りかかります!

Cf:大木神楽「綱伐」in田原園神明社本遷宮2022 動画→https://youtu.be/7XYWGIuBy5s

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（３）すずかけ「柴引(しばひき)」

天児屋根命が、天の真榊を根こそぎにする演目。
観客との交流があり、大野系神楽でも人気度の高い演目です！
▽赤い顔の荒神が、観客と柴(榊)を引いて力比べ！

（４）大木「岩戸開(いわとびらき）」

天の岩戸に籠った天照大神を外に連れ出す演目。
大人数の神々が登場。多神教ならではの光景です。
▽猿田彦(右)とアマノウズメ(左)

▽天の安河原に、八百万の神々が集合。
　天照を外に連れ出す方法をみんなで考えます。

そして、考えた方法！
▽まずは、セクシー神(!?)のアマノウズメが岩戸の前で賑やかに踊ります♪

天照「太陽神の私が岩戸に隠れ、世は暗いはずなのに、なぜ外は賑やかなのか??」
不思議に思って、岩戸を少し開けます。
▽すると、力持ちの神、手力雄命が岩戸を開きにかかります！

…そしてついに、岩戸が開きます！世に再び光が戻ります☆
なお、岩戸が開いた後、会場一同、拍手を打ち礼をします。
この拍手＆礼を覚えておくと、みなさまも立派な大野系神楽通になれますよ!?(笑)

…と、以上４演目で公演は終了。
大木＆すずかけと、いわば師弟関係にある２座が豪華競演・共演☆
若手からベテランまで、しっかり伝統を継承＆新しい形にも挑戦されているようです。
また、いずれも浅草流の中でも特にテンポが速い＆舞が激しく、元気があり迫力満点でした☆
奉納、ありがとうございましたm(__)m

来月の神楽会館定期公演は…
☆１１月１５日(日）１３：００－１６：００