2015.8.30(Sum)、大分県中津市
おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
今回は、大分学研究会第18回魅力体験ツアーの模様をご紹介いたしますm(__)m
大分について学習し魅力を発見したり、情報発信したりする大分学研究会。
8月は、魅力体験ツアー開催です
大分県内各地に赴き、その土地の学習及び魅力を堪能いたします♪
今回のツアーフィールドは「中津」。
今年、東九州自動車道の大分県内部分が全線開業し、中津にも高速道路が走ることとなりました。
昨年のNHK大河ドラマ主人公の黒田官兵衛で脚光を浴びた中津。
大分学研究会の先月例会(金融)では、一万円札も紹介→肖像画の福沢諭吉は中津出身という縁あり。
ツアーテーマは、「中津にハモ料理の神髄と干潟の営みを探る」。
中津市は、ハモ料理が有名。今回、ハモを堪能いたしますハモを提供される料亭では、平和についても考えます。
中津干潟についても、生物観察を通じて学習。
もちろん、黒田官兵衛や福沢諭吉関係の史跡も訪問!
以下、ツアー内容紹介ですm(__)m
<行程>
- 中津城・官兵衛門館
- 福沢諭吉旧居・寺町
- 筑紫亭(ハモ料理)
- 中津干潟
- 中津からあげ・お土産
▽大分県中津市ハモ、カブトガニ、中津城、福沢諭吉動画→https://youtu.be/JUPY2DevkcA
(1)中津城・官兵衛門館
黒田官兵衛(如水)が1588年に豊前国中津の土地に築城した中津城。
以後、細川氏、小笠原氏、奥平氏と続きます。今回、地元ガイドとともに中津城を学習!
まず、天守閣入口に併設の官兵衛館へ!
こちらは黒田官兵衛に関する紹介が行われます。
▽官兵衛のシンボルでもあろう、お椀をひっくり返したような赤い兜。
また、天守閣内では、奥平氏関係の展示で学習。
▽「白鳥鞘の鑓」
織田信長公→徳川家康公→そして奥平氏に伝わった家宝だそうです。
鑓の先端にある鏃は、源氏の弓の名手:源為朝公使用とのこと。
▽天守閣からの眺めも良好!日本三大水城の一つとあり、海も近いです!
▽堀も立派!
海を利用した水城→干潮時には堀の水位も下がる→堀の中心部をV字型より深く掘って対策。このV字形状(=薬研)から、こうした堀を「薬研堀」と呼びます。
▽石垣にも注~目ー!
右と左の石垣、どこか様相が異なる気がしませんか??
画面中央部に「y」字型の境を確認できるでしょうか?
実は、右と左で、石垣の作られた時代が異なります。
右は、黒田氏時代。戦国期の実践的な石垣。穴太積・野面積・御坊積なり。
左は、細川氏。近世的な石垣。黒田時代と比べると、緻密ではなくゆったりとした積み方です。
また、城内では、目薬の木茶も頂きました
黒田家が目薬屋(目薬の木)で有名だったためでしょう。独特な味です。
(2)福沢諭吉旧宅・寺町
次に、福沢諭吉旧居・福澤記念館へ。
記念館内には、肖像画となっている1万円札の1号券あり!(※撮影禁止…)
その他、諭吉の歴史・実績なども記念館で学習できます!
館内の説明で印象に残った主な内容は…
- 蘭学を学んでいた諭吉→開港を見に横浜へ→しかし、外国人の話す言葉を理解できず…→外国人が話していたのは英語→諭吉は、今の世界では蘭学ではなく英語の重要性を感じた。
- 日本人は迷信・根拠もない先輩の流言にすがり過ぎ→根拠のある自然科学(実学)を提唱
- 「時事新報」創刊も、諭吉の大事業の1つ→政党など中立立場をとる、漫画を採用など
- 日本人で初めて、「V」を「ヴ」表記した。
- 葬儀には1.5万人もの参列。
また、記念館そばに旧宅あり。
また、旧宅から昼食会場まで、城下町を散策。
▽櫻町にて。電柱に注~目ー!何か気付くことはございませんか??…茶色をしていますね!景観保護のためでしょう。
▽西蓮寺。官兵衛の弟が開祖といわれます。
▽合元寺。赤壁のお寺。
官兵衛が宇都宮氏を討ったといわれるお寺です。
(3)筑紫亭(ハモ料理)
昼食は、中津の老舗、筑紫亭さま。一昨年、皇太子殿下もお食事をされたそうです。
今回、中津名物のハモ料理を頂きました♪
▽お品がき
▽ハモのどびん蒸し。出汁と肉厚のハモが美味しい♪
▽ハモの身には骨が多く、取り除くには熟練の業が必要。
こうして捌かれたハモの身を…
▽しゃぶしゃぶで頂きます♪熱々の出汁に身をつけると、すぐにふっくらとなります♪
▽これをカボス入りポン酢で頂きます…さっぱり美味しい♪
▽中津の郷土料理、「巻蒸(けんちん)」。
初めて頂きました。具がたくさん入っており、予想以上に甘く美味しい♪
▽女将さまからも、歓迎のご挨拶&ハモ料理のご紹介あり。
中津のハモは、日本一美味しいと自信いっぱい豪語☆
というのも、中津の自然が素晴らしいからとのこと。
耶馬渓(たくさんの紅葉が落葉し良質の腐葉土へ)→山国川→豊前海という自然サイクルが肝とのこと☆
また筑紫亭さまには、刀疵の部屋もございます。
離れとなっている部屋は、かつて戦時中、宇佐航空隊のご用達だったそうです(雲龍荘)。
特攻前夜、若き将校たちが最後の夜を過ごしました。
戦地に赴きたくない思いが強かったのでしょう、部屋の柱には無数の刀疵が残っております。
若者たちの無念の痕が残るこの部屋。物語らぬ証人の存在も大切にせねばなりませんね。
このエピソードは、作家の城山三郎氏が、『指揮官たちの特攻』で紹介されているそうです。
(4)中津干潟
午後は自然観察。中津干潟へ。
丁度干潮時刻となり、Good Timing~♪
実は中津干潟、瀬戸内海では最大級の干潟だそうです!面積にして、日本の干潟の10%を占めます。割と大きな干潟です。(日本の干潟の60~70%は、九州有明海が占めます。)
今回、地元の自然NPO法人の足利由紀子氏を講師に、自然生態観察会が行われました☆
干潟の説明の後、実際に干潟へ。
すると、私も興奮する(!?)貴重な生き物とたくさん遭遇
…なんと、カブトガニ!
生きた化石、初拝見!
▽こちらは生きたカブトガニ。大きい!
※生きているものは天然記念物のため、持ち帰り
▽こちらは死骸。
▽小さいカブトガニも発見!生きております☆かわいい^^
▽私も発見!こちらは脱皮後の殻→持ち帰りOKとのことです^^これは貴重!
▽見づらく失礼。カブトガニが動いている姿を確認できますか??
画面中央~右部分で、砂がすこし盛り上がったようになっているのがカブトガニです。
▽カブトガニを見つける際、足跡(砂に残る線)を辿るのがPoint!
なお、画像はヤドカリの足跡。この足跡の軌跡はまさに芸術作品!?
▽その他、カニ・貝の生き物を確認。
▽大の大人が、夢中になって干潟観察(笑)
▽干潟に赤い色したチャートがゴロゴロ。
ジオかじりな私、以下にも海底部にありそうな岩石だと判断(笑)
▽釣果!?(笑)カブトガニの抜け殻(持ち帰りOK)、そして他の方から頂いた貝(笑)
(5)中津からあげ・お土産
最後に、中津でお買い物
まず、中津のB級グルメ、中津からあげ
チキンハウスさまで、モモ肉を頂きました♪
中津からあげは、気軽にテイクアウトできる(味付け(醤油や塩)がよく効いており時間が経ってもおいしいのが特徴です♪
また、昨年4月開業の道の駅なかつさまではお土産を♪
▽中津銘菓武蔵屋総本舗さまの、はまぐり焼きを購入♪
餡の中に栗が入っており、美味しく楽しめる一品です☆
その後は、自宅まで戻り、終了。
<感想>
まず、豊肥の山育ちの人間ゆゑ、県北地方や海景色には、なじみが薄い分、興味もあります☆
その中津や海を堪能できたことが嬉しかったですね♪
中津観光も、思えば久しぶりでしたし。
今回のツアーで、新発見・新体験だったのは…
- 中津城では、実は今回が天守閣初入城!(今までは外から眺めるのみ)奥平氏の実績や宝物も素晴らしいですね☆
- 中津ハモも、初めて頂きました♪中津は、どうもからあげのイメージが先行していたので…。美味しく贅沢に頂けました♪
- 筑紫亭さまの刀疵の部屋の存在も初めて知りました。こうしたお店にも、歴史の証人あり。
- 中津干潟に大興奮!やはりカブトガニですね
…と、ざっと感想です。
今回お世話になりましたみなさま、お忙しい中、ありがとうございましたm(__)m
さて、大分学研究会。
来月9月は、定例会(座学)。26日(土)PM@県立図書館、テーマは「東京から見た大分」。
ツアーは10月。現時点では、フィールドは「竹田」予定とのこと。詳細は後日とのこと。
(私自身、9月は参加×、10月は参加△です。)
おんせん県おおいた、まだまだ知らない魅力や場所、価値があり!
引き続き、大分県内を回り、たくさんの魅力と出会い、学び、情報発信を頑張ります!!
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
「大分学✎」動画集→https://youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwAnOg6sAM1WMnLYfWzTj4Zm