"夏、水郷日田の文化を満喫!”
2013.8.24(Sat)12:30-22:30、@大分県日田市

おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
今回は、大分学研究会 で行われた第7回魅力体験ツアーの模様を紹介いたします!

 

◇大分学研究会について

大分県を他方面から研究したり、会員同士で情報交換したりながら、大分の魅力を発見することを目的とした研究会です。
公式サイト→http://oitagaku.fan-site.net/
 

◇魅力体験ツアーについて


大分学研究会では、隔月で例会(講座)とツアー(フィールドワーク)を交互で行っております。
📝先月7月は、例会(日田豆田町)の例会が行われました。→http://ameblo.jp/takatch/entry-11577516379.html
日田の例会を受けて、今回は実際に現地で学習・魅力体験を行います!


<今回の魅力体験ツアー ラインナップ>

  1. 大分駅~一路日田へ!
  2. 小鹿田焼の里
  3. 豆田町
  4. 咸宜園
  5. いいちこ日田蒸留所
  6. 屋形船



今回初めての参加をいたしました!
通常、日曜日の日中にツアーが行われていたそうです。しかし、今回は土曜日のお昼スタート、夕食メインの特別プランだそうです!
早速ツアー内容を紹介いたします!

 

YouTube[大分]日田|小鹿田焼、いいちこ、屋形船、咸宜園、豆田町 in 第7回大分学研究会魅力体験ツアー動画https://youtu.be/4GpcNGU_1TA




 

(1)大分駅~一路日田へ!


12:30に大分駅集合。途中、別府北浜にも寄り、参加者が集合!
25名ほどの参加者でした!

バス車内で、辻野功氏による日田の講義&日田が舞台となっている寅さん作品(寅次郎の休日)上映が行われました。

[講義内容]
<日田市について>

 

九州の中心地/交通の要衝であった
 →朝鮮出兵(文禄の役)時、秀吉の母が重篤に。そこで秀吉は大坂へ引き返すことに。
  →その際、関門海峡(壇ノ浦)経由の水路で帰る。

 

  →しかし、交通の難所であり、なんと秀吉の船が難破。。。(当然厳重の体勢であったにもかかわらず)
  →関門海峡は危険陸路(日田ルート)に注目→日田が交通の要衝に

<天領について>
・「天領」という言葉は、明治に入ってからできた言葉(「天皇の領地」という意味)
 →江戸時代は、「御料(所)」と呼ばれていた。
・各地に天領を設置→幕府は各藩の状況を把握できる(天領には幕府の役人が自由に出入りできる)。
日田の代官所=九州全体(外様大名多い土地)を監視する重要な役割
  →明治の廃藩置県時、日田県知事は九州でも有力なポストだった!(初代知事は、松方財政の松方氏

<寅さんの大分ロケ(湯平・日田)について>
・寅さんシリーズは48作=各都道府県で1回ロケ地になる計算
 →大分では2ヶ所もロケ地に!(湯平・日田)
(湯平ロケ)
 ・もとは竹田で行う予定だったようだ(山田監督が竹田を気に入っていた)
 ・当時の大分県知事、平松氏が誘致したのであろう。
 ・この作品(湯平)だけ、寅さんが久しぶりに訪ねた土地という設定である。
  (通常は、各ロケ地について初めての訪問という設定)
(日田ロケ)
 ・日田市で転勤サラリーマンの会があった
 →日田市50周年の年、当時の市長石松氏「何かやりたいことはないでしょうか?」
 →会に参加していたとある新聞記者「では寅さんを呼んではどうでしょうか?」
 →市長はなんと、毛筆で寅さん宛てにお手紙を出されたとか!?
  (手紙とともに、日田市及び周辺町村の特産物も送ったとか。)
 →ちなみに、市長は作品中、日田祇園の出しの上に乗って出演される。

沈橋、耶馬溪の石橋、小鹿田焼、日田祇園、玖珠の伝統芸能など、日田玖珠地域が随所に登場。

※いずれのロケ地も、あいにくロケ地看板が不十分とのこと。大分県民の宣伝下手な面が出ているようだ。
 Ex:・宮崎県日南市→寅さんのロケ地看板に力を入れる。
   ・香川県→「世界の中心で愛を叫ぶ」のロケ地案内標識を大々的に設置&ロケ写真紹介も充実  

※その他、今回お邪魔する各スポットに関する講演も行ってくださいました。
 それらについては、各スポットにてご紹介いたします。


さて、大分自動車道を走ります。
由布の草原地帯を走るのは目に心地よいですね!ただ、途中から大雨が…。大丈夫かな。。。
Go Active!~大分からの風~ Go Active!~大分からの風~

(2)小鹿田焼の里

さて、初めの訪問は、小鹿田焼(おんたやき)の里です!
「国の重要無形文化財」「重要文化的景観」「日本の音風景100選」です。
小鹿田焼の起源は江戸時代といわれます。
日田の代官が領内の生活雑記の充実を図るため、福岡県小石原の柳瀬氏と彼を招いた日田の黒木氏が始めたとのこと。
民芸運動の柳宗悦氏の紹介や、イギリスの陶芸家バーナード・リーチ氏の研究により日本・世界に知られるようになりました☆

現在小鹿田焼の窯元は10軒(坂本氏4軒・黒木氏3軒・柳瀬氏2軒・小袋氏1軒)。
一子相伝の業です!(=よそから弟子は取らない)
これに関する、寅さん寅次郎の休日のエピソード。
当初、ヒロイン(後藤久美子)の父(寺尾聰)が小鹿田焼の窯元に弟子入りする脚本だったそうです。
しかし、窯元より、「小鹿田焼は一子相伝。映画であっても、よそから弟子を撮る場面があると、勘違いで弟子入り志願者が増えたら困る」と、当初の脚本設定を断ったそうです。
なお、もし窯元に後継者がいない場合はどうするか-遠い親戚まで養子を探すとのことです!

さて、小鹿田焼の里を見学いたしました♪
小鹿田焼の作業工程を抑えるように紹介いたします!
 

 

1)土の採取

小鹿田焼は、地元の土を採取します。
その土を、10日間乾燥。そして、唐臼で1ヶ月程度かけて粉末します。
▽唐臼。この時の音が、日本の音風景に選定されております♪
Go Active!~大分からの風~
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2)水簸・水抜

粉末にした土を、水で漉きながら、純粋な粘土を精製します。

 

 

3)乾燥

素焼き棚や乾燥窯の上で一ヶ月ほど乾燥させます。
▽共同釜です。
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▽こうして、原土が仕上がっていきます。
Go Active!~大分からの風~

4)土練り、成型

いよいよ職人の手により成型されます!
▽足で轆轤を蹴りながら成型します。若い職人さんでした☆
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▽成型されたものが乾燥されています。
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▽焼きあがると、こうした美しい焼き物となります☆
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素敵な作品がたくさんございました☆
一子相伝で守り継がれている業。現在もきちんと伝えられております!

▽このように、窯元のコンクリート壁にも小鹿田焼が!
Go Active!~大分からの風~

 

 

▽記念撮影

 

以上、小鹿田焼の里からは以上です!
大分県内の文化を一つ堪能できました☆

[ここでお知らせ]
11月3日(日祝)開催の「しんけん大分学検定 」。
110点以上(120点満点中)の成績者に、この小鹿田焼が賞品として贈られるそうです☆
Go Active!~大分からの風~ (後述のいいちこ日田蒸留所より)
 

(3)豆田町

いまや日田市を代表する観光名所、豆田町!
白壁の商店街が並びます!
こちらでは、薫長酒造様の説明&簡単な街歩きが行われました♪

1)薫長酒蔵 さま
豆田町を代表するお酒屋です。
ひょうきんで楽しい女将様のご説明で盛り上がりました♪
Go Active!~大分からの風~
(薫長酒造について)
・江戸時代から300年続く老舗。
・おいしいお酒造りに大切な3つのポイント
 →「杜氏の腕」、「おいしいお米(原料)」、「おいしい水」
 →日田はに恵まれる!(九重連山の水⇒日田盆地に流れる)
▽薫長酒造の日本酒
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▽数々の賞状が!いかに愛されているお酒かが窺えます☆
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▽「酒林(杉玉)
 店頭に杉の葉を球状にしたものを飾ります。
 青々としたものが店頭に飾られる=「搾りはじめました(新酒の時期となりました)」という意味です!
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この後は、豆田町を簡単に散策♪
時間が押していた&雨のためゆっくりと散策はできず…。
まあ、次回時間があるときに各自で♪…ということで☆
Go Active!~大分からの風~
[豆田町の街並み・街おこしについて]
前回の例会で、詳細を紹介しております。
http://ameblo.jp/takatch/entry-11577516379.html
簡単に紹介すると…
・30年ほど前までは、観光客0だった豆田町。
・豆田の観光の火付け役である石丸氏が、同じ郡代官が置かれた飛騨高山を視察。
・嶋屋を開店⇒草野本舗で蔵開店&ひな祭り⇒豆田町でひな祭りが広がる=活気へ!

 

(4)咸宜園跡

さて、豊後の三賢人の一人である広瀬淡窓が開いた私塾の跡です。
現在整備公開されているのは、東塾。近くに西塾があったそうです(現在は銀行に)。
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▽説明を受けます。
Go Active!~大分からの風~
[私のメモ書き]
・最大期には230人もの塾生が在籍=私塾では大きい規模 →5000人近くが学んだ
7歳~59歳まで塾生がいた。
・68国のうち66国から塾生がそろった(隠岐・下野以外)
 →女性は美濃からの2名のみ(ともに尼)
・塾での生活:朝5時 起床~日中13時間勉強~夜10時 就寝
大村益次郎がここで中国語を学ぶ
・a)自由と平等な塾風(身分に関係なく受け入れる)
・b)講義+生活態度(規約作成・役割分担で責任持たせるなど)で成績評価→成績を公表
 ⇒a)、b)より、勉強精進しやすい環境だった(誰にでも機会がある・成績公表で目標ができるなど)

[咸宜園の関連エピソード]
1)京都成章高校
 ・咸宜園の前名→「成章」。
 ・京都成章高校(当時は別の校名)が男女共学になる際、校名を変えることに。

  →その際、学校関係者で淡窓を尊敬人物がいた。そして、成章を提案。
2)咸宜小学校(咸宜園近くにある)

 ・江戸時代の三大漢詩人であった淡窓→児童全員が淡窓の詩吟を吟じられるとか。
 ・規律正しい校風→掃除が始まるまで正座で待機するなど。


▽記念撮影


さて、豆田町周辺を散策後は、一度郊外へ。
 

(5)いいちこ日田蒸留所

さて、酒どころ日田!
日本酒、ビール工場に加え、焼酎工場もございます!
三和酒類のいいちこ日田蒸留所です!
なお、この工場は、昔は某ワイン会社の工場でした。
小学校時代、ワイン工場だった際にお邪魔いたしました。
この蒸留所になってからは初めてです!

▽この蒸留所で有名な一本といえば、「いいちこ日田全麹」(画像左)。
 坂本冬美さんのBGM、的場浩司さん主演のCMで有名になりましたね!
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では、「全麹」とは何なのか。
工場で焼酎の醸造過程を見学しながら考察しましょう!
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▽こちらでは大麦を原料にしているそうです。
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▽一次仕込み。酵母をそだてもろみとする過程。約5日間の仕込みです。
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▽二次仕込み。一次でできたもろみに、大麦麹or蒸した大麦を加えてさらに発酵させます。
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▽この二次仕込がポイント!
 通常は、一次でできたもろみに通常の大麦を入れて二次仕込へ。
 しかしこちらでは、大麦もろみ+大麦もろみで二次仕込み。
 なるほど、だから「全麹」なのですね!
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▽蒸留装置。
 もろみに熱を加え、アルコールや香味成分を取り出します。
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なお、この工場では1日1万5000本ほど生産されるそうです!
ものすごい本数ですね!

▽次に、試飲コーナーへ。
たくさんの商品が販売されております!試飲もできます。
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▽私のようにハンドルキーパーなどで試飲できない方は、こうしたネームプレートも用意くださいます。
 飲んだらのれん!飲酒運転×!!
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▽お酒以外にも、日田杉で作られたサーフボードやギターも販売されております!
 まあ…値段を見てびっくりしましたが…(笑) 詳しくは現地で(笑)
 この工場ができて10年近くだそうですが、いまだにサーフボードとギターは売れたことがないそうです。。。
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なお、今回三和酒類さま(大分学研究会団体会員)より特別プレゼントをいただきました!
▽なんと、日田全麹1本!
 これは本当にうれしい1本ですね!ありがとうございました^^
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蒸留所見学後は、市街地へ戻ります。

 

(6)屋形船

今回のツアー一番の見所であろう屋形船です☆(もちろん、各スポットが有意義でしたよ^^)
日田市街地を流れる三隈川に、灯り・人々の賑わいを乗せた光の屋形船が浮かびます☆
▽夜になるにつれ、次第に幻想的な雰囲気となります♪
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▽デジカメ極彩色モード
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▽ジオラマモード
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▽夜の帳が下りるとこのように幻想的になります☆(手ブレ失礼)
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前回の例会で女将様が講演くださった亀山亭 さまの屋形船にお邪魔いたしました☆
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こちらでおいしい料理をいただきました♪
▽豪華なお膳です。
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▽しいたけハンバーグ
 大きく肉厚なしいたけの中に、ハンバーグ(ひき肉)が入っておりボリューミー!
 しいたけの山車とお肉の味が美味☆
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▽うなぎのせいろ蒸し
 引き締まったうなぎに、旨みがふんだんにまぶされたご飯。
 川の上でこんなにもおいしい料理をいただけるとは、本当に贅沢です☆
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▽鮎の塩焼き
 カボスをかけて頂くとより風味が増します♪
 すっきり肉厚、臭みもなく食べやすかったです^^
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▽宴がにぎやかに行われております♪いやあ、本当に贅沢ですね♪
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▽これも忘れちゃだめよ・・・鵜飼い
岐阜(飛騨)の代官が日田に赴任となった際、この鵜飼いを伝えたとの話です。
大雨の中…お疲れ様でした!
Go Active!~大分からの風~
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…さて、宴もたけなわですが、屋形船もこれにてお開き。
最後は、私&同い年の女性参加者が締めを行いました。
若い世代も頑張ります!」と決意いたしました!
亀山亭のみなさま、大雨の中にもかかわらず本当にありがとうございました!^^

▽最後に、ホテルでそば饅頭を購入しました。
 日田はそば饅頭も有名とのことです!
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その後は、一路別府・大分へ。
22時30分に大分駅着でした。

 

 

<まとめ>
私自身、日田という土地に興味がございます。
県南部出身であり、なかなか日田地域となじみがなかったからです。
だからこそ、前回の例会と今回のツアーは楽しみでした^^
旅行好きな私にとって、ツアー(フィールドワーク)はこの上ない楽しみな学習です!(笑)

日田の文化を贅沢に学習・堪能できたツアーでした☆
小鹿田焼の里では、実際の作業工程を見ることができました。
一子相伝の伝統が今も続いています。貴重な文化が大分にあることを知りました。
豆田町や咸宜園では、歴史もそうですが、人がポイントの印象でした。
豆田町観光の仕掛け人石丸さん、薫長酒蔵の女将様、日田観光協会の用松さん(今回豆田のガイドをしてくださいました)、広瀬淡窓とその塾生など。
日田や日本をよくしたいという思い、おもてなしの心などを感じることができました。
日田蒸留所では、日本の大人気焼酎の製造工程を見ることができました。
「全麹」の意味がわかりました♪(笑)素敵なプレゼントもありがとうございました☆
そして、屋形船。大雨の中で船を出し対応してくださった亀山亭のみなさま、ありがとうございました☆
贅沢な時間・空間をありがとうございました☆そして、素敵な大分学の仲間と楽しく過ごせました♪

大分学のツアーは、贅沢な体験もできますし、それでいて学びもありますので、非常に有意義ですね!
今回実施くださった事務局のみなさま、関係者の皆様、ありがとうございました!
また、参加者の皆様、お疲れ様でした&今後ともよろしくお願いいたします☆


お粗末な長文で失礼いたしました。以上でレポを閉じます。
最後まで読んでくださりありがとうございました☆

 

 

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