ジオパーク｜大分県豊後大野市で学ぶ、地域と地質の宝物✨【青年団】

おごめ～ん、大分のtakatch親方です(｀･ω･´)ゞ

みなさま、「ジオパーク」という言葉をご存知でしょうか？
いわゆる地球・大地の公園です。
地層・岩石・河川など、大地の成り立ちを通じながら生態系と人間の生活の関わりを考える公園です。
九州では、阿蘇と天草御所浦が「日本ジオパーク」、島原半島が「世界ジオパーク」に指定されています。

…やや堅苦しく、難しいですね。
つまりは、大地を生かした観光・教育を行う公園ということです。
（詳細は、以下で紹介するリンク先にて。）

そのジオパークに関するシンポジウムが、19日・20日と、豊後大野市で開催されました！
「おおいた豊後大野ジオシンポジウム」というイベントです！

詳しくは以下のリンク先をご参照ください。
地学や観光・まちづくりが好きな方にはおすすめです！
(私自身が地学に疎いので、説明は物足りないかもしれませんが…。)

・初日のシンポジウム↓
http://bungo-ohno-seinen.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-3a41.html
・2日目のジオウォーク(フィールドワーク)↓
http://bungo-ohno-seinen.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-f3b9.html
※文責は私。議事録並みに詳しめに書いています(笑)

このブログではざっと紹介します！

＜初日＞

基調講演やパネルディスカッションが行われました。

○阿蘇火山研究に詳しい渡邉一徳氏(熊本大学名誉教授)＆ものづくり観光学の李有師氏(大阪千代田短期大学特任准教授)の２講演。

渡辺氏は地学面、李氏は観光・街づくり面から語ってくださいました。

豊後大野市には「灰石の文化」が根付いており、素敵だ。
反面、観光地にある説明版にジオ的な説明がない(「阿蘇溶結凝灰岩で出来ている」など)、＋竹田(火砕流研究のメッカ)－臼杵(石仏文化)間で豊後大野が埋没されていることを指摘。
「旅行予約サイト会社」の誕生により、旅行業界に大変化。消費者が直接宿泊施設を選ぶ時代へ。→モノの売り方も同じような変化がくるかも。生産者が直接消費者に売る次代、お客様を選ぶ時代。
街全体でインターンシップを受け入れるなど、観光地というよりも、「生活」そのものを観光に。

…などが印象に残りました。

○パネルディスカッション

講演された2氏市長に加え、池辺伸一郎氏（阿蘇火山博物館館長）、富本一幸氏(㈱トラベルニュース社取締役編集長)の以上5名をパネリストに、
コーディネーターを杉浦嘉雄氏(日本文理大学教授)が務め、パネルディスカッションが行われました。

ざっと印象に残った点を挙げると…

✨豊後大野には日本の原野や文化的な魅力がある

「魅力がない」のではなく、「掘り出しきれていないだけ」
豊後大野の「生活」「人」そのものが実は大きな魅力！
⇒それをうまくPR＋「ジオパーク」の冠があると大きい！

✨ブータン国王がなぜ日本人を魅了したのか

キーワードは「笑顔」と「文化(オリジナリティ)」を大切にしていたこと。
地元への誇り・情熱があったからこそ⇒豊後大野でも地元への愛情を醸成しよう。

✨この地域は宿泊施設が脆弱(他に持っていかれているもったいない点)

ジオパークを目指すなら、宿泊施設整備も視野に(※あくまでも観光の目的に合った宿泊施設に)。

✨「子ども」「若者」の教育をジオパークの中心軸に(中高年のお遊びで終わらぬよう)

…です！

たくさん書けばきりが無いのですが、この程度で。
詳細を知りたい方は→http://bungo-ohno-seinen.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-3a41.html

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＜2日目＞

ジオウォークということで、現地学習！
これ以下は、画像メインで説明は簡単にします。
詳しくは→http://bungo-ohno-seinen.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-f3b9.html

○菅尾石仏(すがおせきぶつ)

正式な分類では「磨崖仏（まがいぶつ）」となるそうです。
素晴らしい丸彫り。
実は、石仏面とその下の層は地層が大きく異なっている。
この地域は河岸段丘になっている。大野川はミネラル豊富で、稲作に適する！
石仏＝大野川の彫刻＋人の彫刻

○沈堕の滝

水力発電に使われており、石造りの発電所は立派な遺構となっている。
人工的に手が加えられた滝。平成に入り、昔の景観に近づけた。
メインは雄滝だが、数百m下流の雌滝にも注目！
雄滝の左側の崖には、「魚道」があった。
実は、この滝を使った刑罰があった…。

○出会(※本当は旧字体)橋・轟橋

2連アーチが轟橋、1アーチが出会橋。
現存するアーチ式石橋において、径間(アーチの幅)が日本一なのは轟橋、二位は出会橋。なんと、日本一・二位がそばにある！
轟橋は、昔、木材を運ぶための軌道が敷かれていた。今回、珍しい写真を見ることができました！

↑軌道が敷かれていますね！この用途ははじめて知りました。
↓橋から眺める柱状節理もすごい！

○滞迫峡（たいざこきょう）

初めて訪ねる場所ですが、こんな絶景が市内にあるとはびっくりでした！
70mを超える柱状節理がすごいです！

○昼食

しし鍋、しいたけおにぎり、鹿肉など、地元の料理がたくさん！
地元の方＆ボランティア・調査の大学生がもてなしてくださいました。
ありがとうございました！

○原尻の滝

↑よく写真等で見かけるアングルはこれですが、別アングルがとにかくおもしろい！

滝のイメージを覆すような滝！(「生活の中にある橋」)
水だけでなく、実は地面も見てほしい！キーワードは「甌穴(ヤルダン)」、「冷却摂理」。

↓おまけ画像↓

滝の上からのぞくと、なんと虹が出ていました☆

○四ツ割

もともと予定コースではなく、急遽寄った場所です。
岩石観察しやすい場所とのことです。

同じ阿蘇第4の噴火でも、性質が異なっているので、注意して観察すること

…以上が2日目に回った場所です。
各場所で、学芸員が歴史・文化面から、地質学会員からは地学面からレクチャーを受けました。

↑こんな感じです！

…駆け足説明でしたが、このような感じでした。
しつこいようですが、詳細は↓
http://bungo-ohno-seinen.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-f3b9.html
何度もすいませんが、興味がある方はぜひ見ていただければ…と思っています。
(今日、市の担当者からブログについて褒められたこともありまして…ｗ)

以上が2日間の内容です。

今回参加し、頭と心によい栄養・刺激をいただけました！
豊後大野について、ジオ・自然科学の面から考察したのは初めてで、新鮮でした！
「すごい、地質の専門家たちはこういうところまで見るんだ/求めるんだ」と驚かされました。
観光・まちづくり面もそうですが、各専門家の視点は面白く、深めに学べます！
また、もっと豊後大野のこと、ジオのことについても興味を持ちました！
奥が深くて面白いな～という気持ちです♪
目からうろこの2日間でした！

以上、ジオシンポジウムの報告でした。
長々と失礼しました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました！
そして、ぜひ「石の文化」が根付く豊後大野へお越しください♪(笑)

「ジオパーク」動画集 →https://youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwDjq8TKCSNMwtBqz8Dq96FF