食料については常に問題となっている。食料が足らない地域、食料が余る地域の差が大きいことが問題なのである。


国際連合食糧農業機関が1981年(昭和56年)に制定。国際デーの一つ。1945年(昭和20年)のこの日、FAOが設立された。開発途上国における飢餓や貧困について考え、世界の食料生産と分配の改善と生活向上を通して、これらを克服することが目的。

 FAOは国連の専門機関の一つであり、本部をイタリア・ローマに置く。上のロゴにもあるように「fiat panis」がこの機関のモットーで、これはラテン語で「人々に食べ物あれ」という意味を持つ。

 日本では2008年(平成20年)から「世界食料デー」のある10月を「世界食料デー月間」とし、日頃から飢餓や食料問題の解決に向けて活動するNGO/NPO、国連機関と共同して情報発信を行っている。また、この日を中心に世界各国でシンポジウム・集会・展示会などのイベントが開催される。

 現在、世界では全ての人が食べられるだけの食料は生産されているにもかかわらず、9人に1人が十分に食べられていない。 日本を含む国際社会は、2030年までに「飢餓をゼロに」することを約束したが、様々な課題が相互に関係し合い、複雑になっている飢餓や食料問題の解決には、多くの人の協力が必要となっている。この国際デーは「何かしたい」という人たちが一歩踏み出すきっかけになる日である。


参考:雑学ネタ帳