梅雨が終わると本格的な夏が始まる。そうすると怖いものが発生しやすくなる。
 凄い音とピカッと光るもの、そう雷である。
急に空が暗くなり、大雨とともに光る。どこかに落ちたら凄い音がする。そんな雷にも記念日があった。


 歴史
930年(延長8年)のこの日(旧暦)、平安京の清涼殿に落雷があり、大納言の藤原清貫(ふじわら の きよつら)が亡くなった。

 平安京では長い間日照りが続き、公卿たちが清涼殿に集まり雨乞いを行っていた時の出来事だった。

 この落雷は政治的な策略によって京の都から太宰府に左遷され、そこで亡くなった菅原道真(すがわら の みちざね)の祟り(たたり)であると信じられ、道真の学者としての名誉を回復した。また、これにより菅原道真は雷の神「天神」と同一視されるようになり、「天神=学問の神」として菅原道真が祀られるきっかけとなった日である。

 落雷時の電圧は200万~10億ボルト、電流は1千~20万、時に50万アンペアにも達する。


人的被害

 主に感電である。1994年-2003年の統計(警察白書)によると、日本での落雷による年平均被害者数は20人、うち死亡者数は13.8人であり、被害者の70%が死亡している。

 雷を受けると強力な電圧電流により、感電死につながるので注意が必要である。