この話は実話をもとにつくられているショート映画である(1時間30分)

 主演:遠山景織子


 

 ごく普通の5人家族。しかし、祖父が認知症の進行が始まっていて記憶がなくなることが多くなった。初めのうちは、苦労しながらも家族で支えあって生活をしていた。だが、父は仕事で帰りが遅く、母は少し疲れ気味であった。 孫はよく祖父にいろいろな話をしたり散歩をしたりしていた。

 そんな中、祖父が家を抜け出すことが多くなった。そんな様子に母の疲れは限界を迎えていた。そして、家族にとって大きな事件が起こる。祖父が家を抜け出して家族で探すことになった。祖父は父に保護されるも、その最中に最大の理解者である祖母が交通事故で帰らぬ人に、、、。

 そこからが、家族の苦労の始まりだった。祖父の行動はエスカレートし、暴力的なり娘、孫の区別もつかなくなっていく。

 そして最終的に、介護施設に入れることを決断するのだった。

 


 今の時代、核家族化が進み5人家族という家庭は減ってきたのではないだろうか。しかし、3世代家族がないわけではない。3世代家族にはこれから直面する可能性がある話である。軽度の認知症の際には、祖母という最大の理解者がいたものの、祖母を失ったショックで認知症にあわせて精神障害をかかえることになる祖父。認知症の介護について考えさせられる話である。

 医師にも施設入居を薦められただけにかなりの進行だったのだろう。私はこのような場面に直面こそしていないが、映画をみてどう対処すべきか自分でも結論を出すことができなかった。やはり最後は家族との相談になるのだろう。