さて、ちょこっと開いてしまいましたけど引き続き團菊祭の夜の部です
まずは伽羅先代萩から
仙台藩は伊達家御家騒動のお話し
御殿、床下と続きます
御殿の前半は千松が主役?
丑之助くんが勤めます
とにかく腹ペコの若君鶴千代と千松
そこへ毒饅頭が届きます
若君を守るため千松が食べると、やがて苦しみ倒れます
丑之助くん健気に演じます
瀕死の千松の喉に短刀を突き立て止めを指す八潮がめっちゃ怖かった
歌六さんか・・・なるほどね
どうりで迫力ある訳だ
歌六さんの女形は初めて観たかも(^^;)
千松の母、政岡はホントの父親である菊之助さん
子供が殺されても動じない強さ、誰もいなくなり子供に寄り添う優しさを上手に表現されていました
床下ではすっぽんから煙と現れる仁木弾正を團十郎さん
目力が凄い
出てきたと思ったら、そのまま花道を去って行きます
たったそれだけの出演ですが存在感はあったと思います
夜の部、2つ目は四千両小判梅葉
さて泥棒が出てくる歌舞伎を白浪物と言いますよね
ではこれも白浪物でしょうか?
この演目の泥棒はそんじょそこらの泥棒とは額が違う、桁が違う、半端じゃない
お嬢吉三がおとせから奪った金は百両
白浪五人男が濱松屋を強請った金が百両
おでん屋富蔵の盗んだ金はなんと四千両ですよ
その金は江戸城の御金蔵っていうからスケールが違いますぜ
でも、捕まっちゃっうんですよね(^^;)
この歌舞伎の見所の一つに牢屋の中を舞台化したこと
牢名主から新入りまで、牢屋の中の序列が描かれています
牢名主の居どころは畳10枚位重ねた高い位置にあります
新入りは板の間に直接座ります
富蔵は新入りでも畳数枚重ねた位置
そこはやっぱり、金・・・
地獄の沙汰も金次第って訳ですね
そしてお呼びがかかり刑場へ
松緑さんの富蔵、なかなかの迫力です
どちらかと言うと悪党の方が似合っていますよね
あっ!褒めているんですよ(^^;)