歌舞伎模型「平家女護島」を作りました
今月のはなみち様で飾っていただく模型です
まずはこちらの写真から


最後、俊寛が登る岩です
本物の岩山をイメージした複雑な形(‥;)
ペーパークラフトで設計を試みたが無理・・・
実は、早々と断念しました
そんな理由で延び延びになっています
それならば、ペーパークラフトではない本格的な歌舞伎模型を作ることになりました

岩は発泡スチロールを使用します
大まかに切断して、徐々に切り込みを入れます
そして全体的な形を整えます


カットが終わった岩山
このままでは塗装ができないので、15㎜四方に切ったティッシュペーパーを水で薄めたボンドで何枚も貼り合わせます


水彩絵の具で塗装します
岩の色は黄土色にねずみ色、緑色を混ぜ合わせました
乾燥してから黒で山に模様を描きます
これで歌舞伎らしい岩山になるんですよ


この技法はちょっと手間がかかりますが、実感的な仕上がりになります
鉄道ジオラマでは良く使われる技法です

海岸近くに建てられたあばら家
こちらは太さの違う針金を組み合わせて作りました


このように、ペーパークラフトでは細部まで表現できないところまで、しっかりと作り込みましたがいいでしょう(^^;


回り舞台は約90度回転し、岩山が正面センターに止まります


岩山の木も針金細工で作りました
針金を数本ねじって幹を、後は枝分かれさせます
その枝に緑色に着色したモールを貼り合わせていきます


細い銅線に細かく切った紙を接着して作った枯れ蔦です
ペーパークラフトなら描いて表現するもののも1つ1つ手作りしなければなりません

いろんな理由でやっと出来上がった俊寛です
手間をかけた分、より模型らしい完成度の高いものになりました

では、角度変えてご覧くださいませ(^^)v








秀山祭の初日、始まってしまいましたね
長い間、休養されてました中村福助さん
ご復帰おめでとうございます
近日中にはなみち様での模型交換にまいります
歌舞伎座にお越しの際は是非、ご覧くださいね