では、八月納涼歌舞伎より第一部の雑感です



恐怖時代、このお話しはタイトルのとおり怖い演出が随所にありますよ
ホラーの苦手な方はご注意を・・・
春藤釆女正は残忍な性格でしかも毎晩、酒宴にふけっています
愛妾お銀の方は、家老の春藤靱負と深い仲でお家乗っ取りを企んでいます
釆女正との間にできた子である照千代、実は靱負との子で、懐胎している正室を毒殺し、照千代に家督を継がせようとしているのでした
お銀の方は医者の細井玄沢に毒薬を用意させ、茶坊主の珍斎に正室を毒殺するように脅します
一方、若く美しい小姓の磯貝伊織之介は家中一の剣術士、女中梅野とは夫婦になる約束をしています
そんな折、釆女正が催した酒宴に太守の乱行を見かねた家臣が諫言に来て、お銀の方の命を差し出せと申し出ますが・・・
複雑の人間関係がおりなすドロドロな愛情のもつれ
見どころは随所、立ち回りシーン
血の飛び散るシーンがなかなかリアルです
伊織之助が釆女正をはじめ全員を斬って斬って斬りまくる立ち回り、ラストシーンではお銀の方と刺しちがえての自害、ホントはこの二人がデキていたのかよ
これで登場人物が全員死んだ・・・
と思いきや・・・
ちゃっかり生きてた茶坊主珍斎
あれ?そう言うオチでしたか(‥;)
ついつい笑ってしまう怖~いお話しです

龍虎
天の王者である龍と地の覇者である虎、力量の伯仲した両者の戦いが繰り広げられています
龍は黒毛、虎は茶毛を振り立てて戦い続けますが、勝敗は決まりません
龍は雲の中で息を切らし、虎は洞窟へと去っていきます
見どころに毛振りがありますが、連獅子のような激しさはありません
ちょっとお上品過ぎますね(^^;
龍も虎も二回ほど進化します
ポケモンかよ(笑)
(ヒトカゲ→リザード→リザードン)
最初の進化は一旦上手に下がって、隈取りをつけて現れます
二度目の進化は舞台上です
後見さんが衣装を引き抜き、隈取りの面を外します
その顔を上げる瞬間は目を離さないように
と同時に舞台も進化するので、こちらも目が離せません(^^)v