知らざぁ言って聞かせやしょう
浜の真砂と五右衛門が
歌に残せし盗人の
種は尽きねぇ①七里ヶ浜
その白浪の夜働き
以前を言やぁ②江ノ島
年季勤めの③稚児ヶ淵
百味講で散らす蒔き銭を
あてに小皿の一文子
百が二百と賽銭の
くすね銭せぇ段々に
悪事はのぼる④上の宮
岩本院で講中の
枕捜しも度重なり
お手長講と札付きに
とうとう島を追い出され
それから若衆の美人局
ここやかしこの寺島で
小耳に聞いた爺さんの
似ぬ声色でこゆすりたかり
名せぇゆかりの弁天小僧菊之助たぁ
俺がことだぁ!

ご存知、弁天小僧の名台詞です
赤い文字のところは江ノ島界隈の名所旧跡、それでは・・・
知らざぁ行って見せましょう(笑)

①七里ヶ浜

江ノ電七里ヶ浜駅から南へ少し歩くと相模湾の大海原が広がります

遠くに江ノ島が見えています

②江ノ島

江戸時代から景勝地として観光客で賑わったそうです

江島神社
江島弁財天として信仰されています
特に芸道上達の功徳を持つ神として、今日まで仰がれています
弁天小僧ですからね~やっぱりご登場いただきました(^^;
本物は裸弁天(‥;)
まっ裸で琵琶を抱えております
白い裸体の弁天さまは背丈約60センチ、右足を組み左足を前に出した半鋤(はんか)像です
一糸もまとわぬ姿・・・
お見せできなくてごめんなさい
俗に女性のアソコを弁天様なんて呼んだりしますが・・・(^^; セ・ク・ハ・ラ

③稚児ヶ淵

鎌倉相承院の稚児白菊が身を投げたことからその名が付いたと言われています
格好の釣り場であり、晴れると富士山が美しく見えます

④上の宮
現在は中津宮と呼ばれています
手水鉢には江島上の宮と刻まれています

芸道の神ですから、役者さん達の信仰は厚かったんでしょう
中村屋、市村座など寄贈の灯籠が並んでいます

江ノ島歌舞伎が行われた時、菊五郎さん・菊之助さんが贈った手形です


⑤岩本院

おぉ~看板には昔の名前も書いてありました

青砥稿花紅彩画の版画がプレートになっている岩本楼の記念碑

何気に行ってた江ノ島ですが、歌舞伎目線で散策するといろんな発見ができて面白かったですね(^^)v