皆さまこんにちは
ういろうは食べたことありますよね
では、飲んだことは?



これがお薬のういろうです
またの名を「透頂香」といいます
歌舞伎では外郎売が有名です
何と言っても早口の口上が見どころですね
2代目市川団十郎さんが初演されて人気を得ましたが、長い間、途絶えてしまったそうな・・・
昭和55年、12代目団十郎さんが復活し現在にいたってます
昔の台詞と比べるとずいぶん端折っています
それでも、早口で約3分間、一気にまくし立てるのだから爽快です(^^)

現在の外郎売の台詞を紹介いたします
言いにくい節回しが少なくなっているから、皆さまも是非、チャレンジしてくださいませ(^^)v

「外郎売」

拙者親方と申しますは、お立ち会の内にご存知の方もござりましょうが、 お江戸を立って二十里上方、相州小田原一色町、欄干橋虎屋藤右衛門、只今にては剃髪して圓斎と名乗りまする
《長唄》

斯様には申すものの、ご存知なきお立ち合いには、胡椒の丸呑み、白河夜船
先ず一粒を舌の上に乗せかけて、こう腹内へ納めますれば、胃・肝・肺・肝健やかに、 薫風咽喉より来たり、口中微涼を生じ、魚・鳥・茸・麺類の食い合わせ、その他万病に速功ある事、神の如しでござりまする
なお、第一の奇妙には・・・
《長唄》

ヒョロッと舌が廻り出すと、矢も盾も堪りませぬ、そりゃそりゃそらそりゃ、廻って来た、 廻って来た~
そもそも早口の始まりは、アカサタナ、ハマヤラワ、オコソトノ、ホモヨロヲっと、一寸先のおこ佛におけまずきゃるな、細溝にどじょにょろり
京の生鱈、奈良なま学鰹、ちょいと四五貫目
来るわ来るわ何が来る、高野のお山のおこけら小僧、狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本
武具、馬具、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具、六武具馬具
菊、栗、菊栗、三菊栗、合わせて菊栗、六菊栗
あのなげしの長薙刀は誰が長薙刀ぞ
向こうの胡麻殻はえの胡麻殻か真胡麻殻か、 あれぞホントの真胡麻殻
がらぴぃがらぴぃ風車、起きゃがれ子法師、 起きゃがれ小法師、昨夜も溢してまた溢した
たぁぷぽ、たぁぷぽ、ちりからちりから、つったっぽ~
たっぽたっぽ干蛸、落ちたら煮て食うお、煮ても焼いても食われぬ物は
五徳・鉄灸、金熊童子に、石熊・石持・虎熊・虎鱚
中にも東寺の羅生門には、茨木童子が腕栗五合掴んでおむしゃるがの
頼光の膝元去らず
鮒・金柑・椎茸・定めて後段な、蕎麦切り・そうめん、うどんか愚鈍な小新発知
小棚の小下に小桶に小味噌が小有るぞ、小杓子小持って小すくて小寄こせておっと合点だ
心得田んぼの川崎・神奈川・程ヶ谷・戸塚は走って行けば、やいとを擦り剥く三里ばかりか、 藤沢・平塚・大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、早天そうそう、相州小田原、透頂香
隠れござらぬ、貴賎群衆の花のお江戸の花ういろう
あれあの花を見て、お心をお和らぎやと言う、 産子・這子に玉子まで
この外郎の御評判、 御存じ無いとは申されまいまいつぶり、 角出せ棒出せぼうぼう眉に、臼杵擂鉢ばちばち、くわばらくわばらと
羽目を外して今日お出での、いずれも様にも、上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せき引っ張り、 東方世界の薬の元締
薬師如来も上覧あれと、ホホ~
敬って申す


いかがでしたか?
爺!!は全部おぼえましたよ(^^)v



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