私の恩師でも有り、多摩美の大先輩でもあります。
私はこの人ほど落語のネタに成る人は居ないと今でも思います。
私のアルバイト時間は学校の帰りの5時から9時迄、6時に食事が出ます。これが毎日焼き魚です。伊藤さんの食事の早い事、そして私が半分も食べない内に直ぐ仕事をし始めます。
私はもうカッコんで追っかける様でした。
作ってくれるのは伊藤さんのお母さん、「勝美はいつか学校に行くのにゲタと靴履いて行って、途中で気がついて帰って来た事があった」と言っていました。
エピソード1
ある時車で自分で相手の車をぶつけてしまった様でした、あんまり相手が言う事聞かないから、ぶん殴ってやった。普通の顔で私に言っていました。
エピソード2
車が混んでいt動かないから、置いて帰って来た、誰か取りに行ってくれ。
最後
これには
私の人生でも一番ひっくり返る話です。
伊藤さんのお母さんが亡くなりました。
マンションでのお通やでした。
私は後ろの方で座っていると、何やらお坊さんと言い争い始めました。
「お前もう帰れ」
えーこんな事あって良いのかなーと。お坊さんはえらい剣幕で帰って行きました。
とその時「高須 どっかで坊さん探して来てくれ」えーこんな時間でいる訳無いじゃん、と思いつつ電話をしまくって、探しました。
いました昼は学校の先生で、お坊さんもやってる人がいました。
訳を言って、葬式に来て頂きました。
もう一つ
マンションは三階、オカンは担いで下さなくてはいけません。途中直角に近く成りました。
どっちが頭だかわからなく成りました。
誰かが「亡くなって固く成ってるから、逆さに成っても大丈夫だよ。って。
そんな伊藤さんも亡くなりました。