脳血管障害に対する作業療法 | 髙島整形外科

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脳血管障害に対する作業療法


脳血管障害とは、脳の血管が破れたり詰まったりする事で脳に栄養や酸素が供給されなくなり脳の機能に障害が起こる病気です。障害が起きると主に半身麻痺になります。食事動作ではお茶碗や箸を思い通りに持つ事ができずこぼしてしまう事があります。また、頭では考えていても上手く話す事ができない(言語障害)、意識がはっきりしない(意識障害)等、脳血管障害では様々な症状がみられます。

高次脳機能障害として、順序立てて物事を考えられない・注意が散漫状態である(注意障害)、左側を認識する事が難しく見落としてしまう(左半側空間無視)といった症状もみられます。

作業療法では、患者様・家族が生活の中で一番困っている事を聞き、身体的機能(主に上肢及び手指の巧緻動作)に対して関節可動域・筋力・感覚・疼痛・姿勢等の評価を行い日常生活を把握します。

評価を基本にその患者様に必要な治療プログラムを立てます。思い通りに動かす事ができない患者様が多い為、まず関節可動域向上を目的に関節を動かします。その際、ボール・輪投げ等、身近で使用する物等を治療道具の一環として使います。

併用しながら細かい物を掴む・離す動作もできない為、細かい物品を使用しながら練習も行います。


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脳血管障害になると姿勢が崩れ重心をうまくかける事ができず、起き上がり立ち上がり、座る姿勢を保持させる事が困難であり、姿勢が崩れる患者様が多いです。その為、正常な姿勢を獲得するため早期より介入していきます。

日常生活の中では麻痺になると今まで行っていた動作に支障がある為、作業療法では身の回りの動作を想定しながら患者様が一番行いやすい方法を指導します。時には患者様の生活場面に応じた福祉用具(例えば手すり・ベッド・トイレ・マットレス)を選定する事もあります。

当院では自宅より通院される患者様が多い為、自宅でできるストレッチ・自主トレーニングメニューをお伝えしています。また、内科的疾患(高血圧・高脂血症・糖尿病等)の管理も指導しています。



このように当院でのリハビリでは、他院で治療し退院され後遺症が残っている患者様に対して、身体的機能に介入し生活場面を想定しながら生活の質を向上できるように目標を掲げ治療を行っています。