ひょんな事からVTuberになった40の俺。

 

配信開始から16日が経過し

ほぼ毎日放送をしている。

 

楽しいかと問われると……うーん。

 

枠を開けば秒で中学一年生の子が飛んでくる。

基本的にやることは彼女のお相手だ。

常連は彼女一人。

 

一緒にマイクラをしたがるので

放送しながらゲーム機で一緒に遊ぶ。

そして新しいお客さんは帰っていく(笑)

いつも申し訳ないと思ってる。

 

だから彼女しか常連がいない。

でも悪い子じゃないし

俺が何か役に立つのではとも思う。

自身の経験を元に助言をしたいなと考えている。

 

 

昨日はゲーム機を没収されたようで

ずっと父と子のような会話をしていると

中学一年生の男子が乱入してきた。

 

このアプリは中高生しかいないのだろうか?

俺は中高年なので惜しいと言えば惜しい。

 

「俺はYouTubeで顔出し歌い手グループで活動させてもらってる」

 

挨拶も無しに

聞いても居ないのに喋りだした(笑)

若いって面白い。

 

どんな歌を歌っているのか尋ねると

 

「プロフィール見ろっ!!」

 

俺こういうやつ嫌い(笑)

これは中坊だけじゃなくてマチアプでいい年こいた女もやる。

 

「プロフィールに書いてますけど?」

 

だから君たちはダメなんだ!!!

と言えたらどんなに気持ちの良い事だろう。

会話を続ける気が無くなるよね。

 

「メンバーは色分けされていて収益化をするために成人をリーダーにしてる」

 

結構考えてやってるみたい。

稼いでいるのか聞いてみたら

 

「全然。おにぎり百個分」

 

急に子供っぽいこと言ったなと噴いたが

なんか…誰かのモノマネっぽい返し方だな。

 

「じゃあ米津歌っていい?」

 

歌ってダメな事は無いけど

場は全く温まってないが大丈夫そ?

 

俺の大好きなチェンソーマンの歌をアカペラで歌いだした。

1番をフルで。

 

正直、上手くはない。

子供が一生懸命に歌っている感じだ。

まぁ…すごい音痴と言うわけでもない。

 

とりあえずその度胸に敬意を表し

 

「よっ!上手!!上手!!」

 

とスターターロープを引っ張りテンション上げて褒めた。

そしてココロの何処かが壊れた音がした。

 

こういう太鼓持ち昔嫌いだったなぁ…。

でもなんでも正直に伝えればいいってもんじゃないし

相手はまだ子供だし……。

 

配信者たるもの常に他人を喜ばせたい。

しかしそのためには嘘も必要なのだと学んだ。

 

ちなみにそのYouTuberグループの名前は答えてくれませんでした。