産後うつの状態は、そうじゃないと本人自身が認めたがらない。認めてしまったら、母親失格なんじゃないかという、ある種の強迫観念や自責の念にかられる。
もし、そんな精神状態の中、以前衆院議員選に出馬した女性議員が、今月中旬に『産後うつは甘えだ』と発信した事が問題となり、それに触れてしまっていたら...
ましてや、過去に共演した方々が病死や自死するニュースが立て続けに届いたとすれば...
憶測とは云え、こんな状況に置かれてしまったら、そう想像してしまうと辛くて、やり切れない気持ちになる。
日本に限らず、海外でも妊産婦の方が亡くなる事例で、自死の割合は高い。
①社会的構造(女性が負う子育てとその責任の偏り)から来る強迫観念
②妊娠・出産後を境に大きく変わる体質やホルモンバランスの変化による精神的不安定化
これだけをとって考えても、とても『甘えだ』などと言えるものではない。
新しい命が産まれる喜びと同じ位、場合によってはそれ以上に、その命を守るのは自分1人だと追い込んでしまい、プレッシャーに押し潰される辛さが増大してしまうのも事実として存在する。
母親だけでなく、家族として身近に相談出来るかかりつけの医療機関とのルートを築く事。
母親が息抜きに一人で食事に行ったり、何かしら趣味を楽しむ時間を作る、その協力を周囲が惜しまない。気にかける。
このような事が出来ただけでも、母親の状況は好転しないだろうか?
竹内結子さんの訃報、そして、竹内さんと共演されていた芦名星さんの訃報から、ふと思い浮かんだ事をツラツラと書かせて頂きました。
お二人共、華のある素敵な俳優さんだっただけに、本当に残念でなりません。
心よりご冥福をお祈り致します。