先日の石垣のりこ議員のツイートに関して、かなりの長文にもなるし、書くべきかどうか、ちょっと考えていた。


今回の『癖』ツイート発言。

読み手の立ち位置・視点により、様々な解釈を生む余地があり、批判を受けても致し方無しだと思う。

本人も本ツイートに関して謝罪の声明をし、また、所属する党から厳重注意を受け、拙く、誤解を生む文面だったと改めて謝罪をした。
 
ただ、発言そのもの以外にも石垣議員を責めるべき点は有る。それは第一次も含めた安倍政権の総括する機会を奪ってしまった事。実際のところ、すでに報道は誰が総裁選に名乗りを上げたか、それ一色になってしまっている。


①第一次政権時、安倍総理は「福島原発の電源喪失は有り得ない」と、安全性を再確認&向上させる機会を逸した事。

②管&野田政権時に政策として持ち上がったTPP構想を強硬に反対していたのに、政権奪取した途端、選挙公約を反故にしてTPPを推進した事。

③野田政権時に政策として出た消費税増税に対して、政権奪取後に経済状況を見て方向転換する機会が有ったにも関わらず、「3党で合意した事なので」と、見直しの姿勢すら無かった事。

この①〜③に関しては、都合が悪くなると決まって『悪夢の民主党政権』を枕詞のように言い放って、目先を逸し続けてきた。(民主党は存在しなくなり、国民民主党が後継党になってからも)



また、①〜③以外にも、就労機会の拡大・就労形態の多様性と言いながら、その実、低賃金での就労層を拡大させた事。

後年、政治の検証に必要であるはずの歴史資料とも言える文書を、内閣だけの判断で破棄・処分し続けた事。

政府広報や施策で生じる公費で、電○やラン○ーズ、ツ○ッターJP、さらに吉○興行といった所まで使って、メディア等を広告費などの形でやんわりと絡め取った事。(ラン○ーズは党費か官房機密費の可能性も有るが)

寛解と再燃を繰り返す病気で、一度退陣した方を「彼しか居ない」「余人を以て代え難い」と言って永らく据えていたのに、いざ再燃したら、まるで想定していなかったような、政府のおおよそ組織としてお粗末な危機管理能力。

そして、何より総理本人が病気に対して、一番危機管理が甘かった。ペンタサであろうと、アサコールであろうと、この類いの薬は長期に使用すればする程、その効果は逓減するし、本来、獣肉や香辛料、アルコールは極力控えないと再燃し易くなる病気なのに、動静を見ると頻繁に新聞社の人間や仲間内とも会食していた。


他方で、睡眠障害で入院して「回復したら説明します」と言いながら、説明すらせず、やれ何処何処のスイーツを頂きましたとか、今日は私の誕生日でお祝いして頂きましたとかツイートしていたり、平然とテレビに出ている自民党ベテラン議員が存在したり、

同様に病気を理由に一時的に表から身を隠し、熱りが冷めた頃に何事も無かったように復帰している自民党の大臣経験議員が居たりと、

ここの処、この類いが頻発している事を受けての石垣議員の(最近の自民党議員で特に見られる)『癖』発言だったと読み解ける。


とはいえ、冒頭でも触れたように、ツイッター140文字という限られた中で発信する以上、余りにも真意を的確に伝えるには不適切な表現で有った。

この過ちを反省し、より慎重に、深慮を以て活動して欲しい。


今回の件で議員を叱責する事は有っても、誹謗中傷するのは自分自身を下卑する行為にしかならない。有権者は今後の活動を注視し、次回の参院選で誰に投票するか否かを決めれば良い。それが自分を含めた有権者の権利と責務である。

民主主義を維持するのは労力が要り、非常に面倒くさいが、それを怠ればあっという間に手放すだけ。

生活する上で、無関心で居られても、無関係では居られない、それが政治。