ここ数年、高校野球に1つのトレンドが出来つつある。
筑波大学出身の指導者・監督の増加…である。
筑波大学出身の指導者に顕著に見られる事。
それは『(同一)投手の連投をさせない』という点。
事前に選手の骨密度を検査し、骨端線が開いているか、閉じているかを確認する。
閉じていれば、骨の成長が止まり骨格が完成した事を示し、
開いていれば、まだ骨の成長が見込まれ、スポーツ等による外力で成長点の軟骨部分を損傷する恐れが生じる。
古くから共産圏の国々が、自国の選手のポテンシャル・今後の伸びしろを見る目安として、この骨密度と骨端線の状態を利用している…
と、大学生の頃、ボート(漕艇)競技・県強化選手向けの研修会で、運動生理学(だったかな?)の講義中に教えられた記憶がある。
その観点の延長戦上で、投手の連投を避ける指導が拡がりを見せている。
今日の高校野球・岩手大会決勝での花巻東vs.大船渡が、まさにこの事例が当てはまった。
今大会注目の大船渡・佐々木投手が前日の試合で129球を投げた為、身体の疲労から来る故障を回避する為、試合の出場も回避。
周りからは、選手の将来を考えた英断だっ!という声だったり、決勝を見据えて投手のローテーションを考えるのが監督の仕事だろうが!(怒)といった反応まで、本当に様々である。
そんな中、1つ核心を突く指摘も…
「もともと日程が過密で、そこを改善しないとっ!」
将来的に球数制限云々も円滑に施行しようとするならば、まさにそこなんだと私も思います。