福島県内も場所によっては、河津桜から彼岸桜へと主役が移り変わりつつあり、今後ソメイヨシノへ移る時期へ。
ワクワク、ソワソワしますね

さて、風の噂で新元号『令和』に関して、何やら、ちょっとざわついているらしいと。
大伴旅人が詠んだとする歌には、その歌の基となる漢籍があるとか。
確かに、旅人のような、その時代の教養人が漢籍に精通していても何ら不思議ではないので、その事自体は別に驚きはしない。
ただ、その基となったと噂されている漢籍の内容が興味深い。
その漢籍というのが(後漢時代の)張衡という方の『帰田賦』というものらしい。
後漢の“安帝”の時代、自身の手足となる宦官の発言力を強めたが、
安帝自身が崩御し、その後即位した順帝は力を持った宦官達の言いなりとなり、腐敗した世になった。
張衡は(安帝の時代に登用されたが)今の腐敗した世にうんざりし、もう田舎に帰りたい…
みたいな内容との事。
中心となる人物に“安”の字が絡んでいたり、腐敗した政治という情勢であったりと、何かと引っ掛かる要素が…
そこで、私として引っ掛かるのが、今回の元号を決定するにあたり、中国文学研究の第一人者であったり、万葉集研究の第一人者となる方々が考案者であった訳で、どの方も漢籍に精通しているであろう。
その上で今回の引用を決めたとなれば…
(あくまで自分の勝手な想像の域ではあるが)考案者は今までの元号と同じく、時の為政者に対しての戒めを暗に込めたんじゃなかろうか、と勘繰ってしまう。