私の故郷には『朝比奈三郎伝説』という巨人伝説があります。
三郎が弓の練習をする為、今の鹿島台の地より土を採り、今の加美の地にその土を盛り、的山とした。
土を採った場所は「品井沼」となり、途中休憩した際にタンガラからこぼれ落ちた土の塊七つが大和(たいわ)の七ツ森となり、的山は矢喰山(薬莱山)となった。
また、土を運んだ時の足跡が吉田川となった。
というものです。
(但し、矢喰山の名は坂上田村麻呂の伝説が由来という伝承もあり。)
で、今日地元新聞の河北新報を読んでいたら、福島県福島市にも巨人伝説がある事を知りました。
その昔、大徳坊という大男がおり、山(吾妻山?)からの(荒川?づたいの)鉄砲水を塞き止める為、タンガラに三背ほど担いで運び、平地に下ろした。
それが(下ろした順に)羽黒山、熊野山、羽山という信夫三山からなる信夫山となった。
また、タンガラの底に残っていた土を払い落として出来たのが「一杯森」となり、
食べようと開けた飯曲輪の飯に小石が混じっていたので、それを箸で挟み投げて出来たのが「石が森」となった。
というもの。
この大徳坊は何処からともなくやって来たとされており、朝比奈三郎伝説と大徳坊伝説の成り立ち・根源は、もしかすると同じ所・思想から発生しているでは?と思った次第。
日本各地にも似たような伝説が沢山あるんでしょうね~♪