本題に入る前に、まずは…
この前の日曜日、若手演出家コンクール2017において、
澤野正樹さん演出
劇団・短距離男道ミサイル
『走れタカシ~僕が福島まで走った理由』
こちらが89名応募から残った、最終選考通過者4名による公演を行なった結果、
・劇団演出家による選考「最優秀賞」
・最終の全4作品を観た観客のみが投票出来る「観客賞」
この2方向(2極)の立場の人々から支持を受けてのダブル受賞!
片方だけでも拍手もんですが、賞の中でもこの2賞を同時受賞出来たのは素晴らしい!
澤野さんと小濱君には、直接おめでとうを今日伝える事が出来ました。
さて、その澤野さんと小濱君と今日会う事になった場・せんだい演劇工房10-BOX。
こちらで劇団『言言』の第4回公演「びんぼう君」 (~3/18までの公演)
原作・前田司郎(五反田団)
演出・大河原準介(演劇企画集団LondonPANDA)
父ちゃん役・飯沼由和(言言代表)
タカシ役・渡辺陽(えずこシアター)
川森さん役・χ梨(カイリ)ライヒ
以上敬称略
昨年、飯沼さんは大河原さんのLondonPANDA作品『ROOM』に出演した事もあり、二人の間では今作の見せ方・演技の方向性は意外と早い段階で一致していたのかもしれません。
その仕上がりに到達するまでの道のりが順調であったかは…話は別ですけどね。
本公演で印象的だったのはライヒちゃんの演技。
川森さんの見せるオドオド感、自分の得意分野になった時の高揚感などを演じる際の表情・身振り、そして言い回しでの間の取り方、本当に見事で度々笑ってしまいました。
怪演とも言える程のはまり役かも…とさえ思える程。彼女の演技を何年かぶりに拝見しましたが、本当に上手くなってました。
村ちょう(村岡佳奈)が関東に主戦場を移し、ツンさん(渡辺千賀子)は先週の公演をもって産休に入り、クセの有る役が出来る若手が手薄になってきた所にライヒちゃんの存在は本当に大きい。