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『朗読〈みちのく怪談〉の夕べ』と題したイベントに、石垣のりこさん、菊池佳南さんが読み手として出演している事も有り、聴きに行って来ました。

東北怪談同盟編集、㈲荒蝦夷より発行された本
渚にて ―あの日からの〈みちのく怪談〉
に収録されている怪談5編を朗読。

その前に口切りとして、NHK仙台ラジオパーソナリティー・杉尾宗紀さんによる、柳田國男『遠野物語』第99話の朗読。

その後の演目概要は、演目番号・題名(著者)・読み手(読み手所属)で列記します。※敬称略

①白い花弁(須藤文音)石垣のりこ(Datefmアナウンサー)
②半島にて(阿部喜和子)菊池佳南(コマイぬ)
③さらば友よ(郷内心瞳)香坂あかね(フリーアナウンサー)
④私の話(小田イ輔)芝原弘(コマイぬ)
⑤背中(黒木あるじ)杉尾宗紀(NHKラジオパーソナリティー)

各演目の合間には荒蝦夷編集長・土方正志さん、黒木あるじさん、杉尾宗紀さんのトーク。

全演目終了後には郷内心瞳さん、須藤文音さんのご挨拶がありました。

夏とは思えない肌寒さではありましたが、主催側から温かい飲み物を提供して頂き、イベントを楽しませて頂きました。
終演後、観客がはけた所をパシャリ

震災後に書かれた話、取材で収集された話であり、聴衆を怖がらせる為の話ではないのが、今回の〈みちのく怪談〉


取材していると、東北という地は思いの外、生者と死者(幽霊?)との境界が曖昧というか、距離感が存在しないというか、何でもかんでも恐怖の対象にしたり、拒絶するような文化圏ではない、なんて話を演目合間のトークで話されていましたが、改めて言われるとハッとさせられました。

確かに、家族構成的に、自宅で年老いた身内が息を引き取り、家族がそれを見送る機会が多いせいかもしれない。

山形に行けば、密教文化が地域に根付き、即身仏が御神体として崇め奉られている寺も存在しており、信仰としての文化がそうさせているのかもしれない、などと考えてしまいました。



演目を聴いては、生き残った者は亡くなった愛しき者への思いを絶ちきれぬまま、それでも前に進まないといけないという不条理・矛盾・葛藤を抱きながら生きていかないといけない…

そんな意味合いの会話が語られる『私の話』には、心の内を掻き乱されるような、ギュッと心臓を掴み握られたような気持ちにさせられました。

書き手の力だけでなく、読み手の芝原さんの話の抑揚の付け方、間の取り方の何と素晴らしかった事か。

コマイぬとして演者・語り手の活動をしている芝原さんを今回初めて拝見しましたが、本当に良いものを拝見・拝聴しました。

もちろん他の方々も言わずもがなでしたよ~♪


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余談

開場前、予行終わりで一緒に戻って来た石垣さんと菊池さんに受付前でバッタリ。

菊池さんと挨拶を交わし、話出した私を見て「えっ?二人は顔見知りなの( ̄□ ̄)!!?」って、ちょっと眼をパチクリした石垣さんの顔がチューププッ

写真撮りたかったな…