今日はスッキリしない空模様、そしてムシムシと…

午後イチに、発売日に購入していた今村夏子さん著『星の子』をようやく読み始めました。
自宅で、そして、その後は用事が有った先の近くにある喫茶店“自家焙煎珈琲・まめ坊”さんで。

今村さんは小説の構成等の書き方を学んだ事は無く、それでいて2010年のデビュー作『あたらしい娘』でいきなり太宰治賞を受賞。
そして翌年には本として出版する為に、短編を加えた「こちらあみ子」というタイトルに改題してリリース。これもまた三島由紀夫賞を獲得。
その際「私、作家になるつもりで書いていた訳ではないので、今後の(作品執筆)予定は有りません。」と今村さんは記者に話したという逸話が残っている方。
確かにその後、作品を発表するといったような事もなく、音信不通のような状態のままフェードアウトするのか…と思っておりました。
しかし、昨年『あひる』を発表し、芥川賞候補になり、今年は本作『星の子』を発表。
ただ、芥川賞・直木賞にノミネートされる事の多い出版社から発行されていないので、たぶん今回候補作としてノミネートは無いんじゃ?と書店の方も仰ってました…
が、しかし!
しっかりと、今回の芥川賞候補にノミネートされているじゃありませんか!?
選定する委員の好みも有るでしょうが、しっかり候補になるような作品を発表するあたり、今村さんの感性はある種、天才肌とか、天賦の才とかいう部類のものなのでしょうね…凄いな…
文体としては比較的平易で淡々と、そして物凄いドラマ性の強い作品を書く方ではないのですが、妙に心に引っ掛かる内容を書く方です。
さて、今回の芥川賞、どうなりますか?