『鞄』

作者・安倍公房

プログラムディレクター・川熊美貴さん

出演者・安藤敏彦さん、荒野鉱也さん、千葉瑠衣子さん

@SENDAI KOFFEE

原作はわずか8項。しかしながら

 “鞄”の中身は何なんだろうか?

と読者に考える余白がある短編作品。

受け取る側の数だけ、答えも多様に存在するのかもしれない。

それを引き出せるように構成した、川熊さんや演者さんの演出が素晴らしいプログラムでした。

そして、『桜の樹の下には…』の動的緊張感と相反する、静的緊張感の仕上がりでした。

「選ぶ道がなければ、迷うこともない。私は嫌になるほど自由だった。」

私には、鞄が排除してきた歴代の持ち主の選択肢の数々、それが鞄に詰まっている気がしてならない。

それが魔性の鞄の中身であり、重さなんだろうな。


終演後は、観覧にいらっしゃっていたプログラムAのディレクター・佐々木久美子さん、川熊さん、今作で2年ぶりにお会いした千葉さん、スタッフさんと歓談。

千葉さん、面白ステキ過ぎ!
いやぁ~笑った笑った!

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