昨晩は、福島市に在る『ミンガス』にて、寺久保さんのリーダーライブに行って参りました。

カルテット構成は
・寺久保エレナさん(サックス)
・大林武司さん(ピアノ)
・中村健吾さん(ベース)
・マーク・ホイットフィールドJr(ドラムス)

演目は1st&2ndアルバムからと未収録曲『フェリス・ホイール』(確か題名はこんな感じだったかと…)
10ヶ月ぶりに生で聴く寺久保さんのプレーが、当日一番の楽しみでした。

また、最近何かと名前を見受ける大林さんのプレーも楽しみの1つでした。


寺久保さんの技量は今更云うまでもなく、大変素晴らしく申し分のないものでした。

そして、中村さんの一音一音が力強い、骨太感のあるプレーには、観客の皆さんも惜しみない拍手が湧き上がり、

マークの心踊るようなリズムの刻みに、プレーヤーも観客も思わず笑顔になっていた。

でも、私にとって一番の収穫は、大林さんのピアノだったかもしれない。

肌や水面を吹き抜ける清涼感溢れる風であったり、

葉の上を滑っていく水滴のような軽やかさと、その水滴が地面に落ち、スッと染み込んでいくのと同じように、自分の中に入ってくる感じを覚えた。

23~24才の新進気鋭の素晴らしいピアニストでした。
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ただ今回気になったのは、寺久保さん本人が天候による電車の運休というアクシデントに遭遇し、

開演に間に合うも、会場入りが遅れた為、バタバタと準備し、かつ余計な移動を強いられ、お疲れだったのか、

それとも選曲の兼ね合いなのか、

若干淡々とした音の部分が有ったような、無かったような…。


いずれにせよ、彼女がバークリー音楽院へ留学し、どれだけ大きく、しなやかな翼を手に入れてくるか、楽しみにして帰国を待とうと思う。