3月も今日で終わり、ふと先頃のニュースを思い出した。
それは“相次ぐ名物会館の閉鎖”である。

東京厚生年金会館、愛知勤労会館がそれである。

確かに、より音響の良いホールは多々有るんでしょう。

でも、時を経て育まれた文化の場所であり、その時・その場所・あの演者という、年代・世代毎の思い出にもなり得る場所なのである。

老朽化・耐震性・建設費などを理由に、安易に取り壊して、建て替えもしない、というのが非常に淋しい。

幸いにして、宮城県民会館(現・東京エレクトロンホール)は現在、改装・改築工事で対応してくれている。

昨年、同所での山下達郎さんの公演でも、
“時を経て、目に見えない力・無形の力が宿っていると考えているからこそ、大事に残して欲しいし、そういう場所だからこそ、ここで公演をするんだ!”
との旨の言葉が、いま心に響いてきた。