今日はMOVIXデー、1000円均一!

本日上映開始の“人間失格”を観る事に。

太宰治の自伝的代表作(改めての説明は必要無いかと)

ただ“パンドラの匣”や“ヴィヨンの妻”のように、

シナリオ等は秀逸の出来だが、訴求しようとする物が、うまく映像にならない。

という心配が、特に日本文学の映画化には付き物なので、期待し過ぎないようにしていた。

まず、主人公役・生田斗真さんの、その時代にそぐわないような垢抜けた顔立ちと、どこか支えてあげないと、と女性に思わせ、惹き付ける役、はまっていたと思います。

また、主人公を堕落の道へ引き込むきっかけを作る男役・伊勢谷友介さんは、格好良く、女性・酒にだらしない、どこか胡散臭さが有る今回の演技、良かったと思います。

監督が“俳優を観て頂く映画です”と言っていた事は、理解出来たような気がします。

ただ、中間の運びに間延び感を抱いてしまったのが、残念でなりません。

この映画の全てが『生まれてきて、………。』の一言に集約されるだけに。


※好みの問題でしょうが、どこかに木村多江さんを配役して欲しかったなぁ~、とふと思ってしまいました。