人の運命とは、ちょっとしたことで大きく変わる。

自分が思っていた通りになることもあれば、思わぬ方向へ運命が向くこともある。

それが良いことだったり、悪いことだったりもする。

 

私は大学を遠回りで卒業し、大学院も出たので、社会人デビューが27歳の時でした。

最初に配属になった部署で仕事をしていくうちに、同じ部署の4つ年上の先輩女性社員の事がだんだんと気になる存在に。

ストレートも、ポニーテールも、ウェーブも似合う、麦わら帽子がよく似合いそうな可愛らしい人でした。

いつしか、その人(Mさん)の事を好きになっていました。

 

他の女性社員たちと一緒にMさんも誘って食事会を開いたりもしました。

一緒にお弁当を食べたりもしました。

しかし、同じ会社の同じ部署、告白する勇気もなく、私はあっという間に違う部署へ異動。

 

その後も色々と仕事上の関わりがあったものの、次々と新たな恋人候補が現れ、いつの間にか疎遠に。

それでも好きでした。

多分、その頃(28歳から30歳くらい)が私の人生の一番のモテ期だったと思います。

同時に3人の女性から告白されたりとか、何もしなくてもモテた時期があったんです。

その中の一人が、今の妻です。

 

妻とは3年くらい付き合ってから結婚しました。

勿論妻の事は愛していますし、仲は良いです。

でも、もしあの時勇気を振り絞ってMさんに告白していたら…

運命は変わったかもしれません。

今でも、当時の事を思い出します。

 

妻には申し訳ないけど、Mさん今頃何してるかなぁ、とか考えることがあります。

本当はそんなこと考えちゃいけないのかも知れません。

 

横山輝一「Hold On」のラスト

 

今は、近くで微笑む人は違うけど

きっと、これから先も

特別さ

君だけは